キャリア

30代会社員「部下が業務分担に不満感、仕事が回りません」

みんなのキャリア相談:第2回

ビジネスの現場で起きたさまざまな悩み事に対して、リクルートマネジメントソリューションズの人事コンサルタントがお答えするシリーズ。今回は会社でチームリーダーを務めている30代男性のお悩みに、コミュニケーションサイエンスチームのリーダーをしている松木知徳さんが回答します。

【相談者のお悩み】
チームのリーダーをしています。入社2年目のメンバーが2人いて、私が仕事の割り当てをしているのですが、片方に仕事を任せると、もう1人から「なぜ、自分は任せてもらえないのか!」と不満が出ます。どうしたら、公平だと感じてもらえるように仕事を任せられるでしょうか。(30代男性)

松木: メンバーが納得する「仕事の割り当て」はとても重要なテーマですね。読者の皆さんも仕事を任せる側、任される側として不公平を感じた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

私自身も営業、人事、企画など異なる職務を経験し、コンサルタントとしてさまざまな組織の改善に関わってきました。私の経験では、仕事の割り当てに不公平感がある組織では、個人のモチベーションも下がり、お互いのコミュニケーションも停滞する傾向があります。そうならないためにも、「公平な仕事の割り当て」について考えてみましょう。


ビジネスの世界は「公平」で成り立つ

そもそも「公平」とは何でしょうか。辞書的には「判断が偏ってないこと」を表す言葉です。似た言葉に「平等」がありますが、これは「結果としてみんなが等しいこと」を表しています。

大きなホールのケーキを分け合うような場合は「平等」な切り分けが可能ですが、限られたリソースで成果を求められるビジネスシーンにおいて平等の実現は難しく、リーダーは仕事の内容(量・質など)と個々のメンバーの能力や余力などを踏まえて、「公平」な仕事の割当を日ごろから意識する必要があります。

「不公平」を具体的に考えるために、こんな例を考えてみましょう。東京オリンピックの開幕まで1年を切り、多くのアスリートが出場を賭けて熾烈な競争をしていますが、限られた出場枠をめぐる代表選考は難しい問題です。

たとえばマラソンの場合、レース時の気候や他の選手のコンディションがタイム、順位などに大きく影響します。もし、選考委員会が「過去実績なども含めた総合的な判断」で選考をしたら、落選した選手は「不公平」を感じるかもしれません。事実、過去の代表選考では賛否両論が起こることが多くありました。

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