生活

同世代より低い収入、貯蓄を増やすには「節約」しかない?

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、なかなか貯蓄が増えないと悩む、アラサー未婚女性。今以上に支出を減らし節約することで貯蓄資金を捻出しようとしますが……。FPの氏家祥美氏がお答えします。

手取り収入が同世代の平均より少ないため、なかなか貯蓄が増えません。これから先のことを考えると、今以上に貯蓄と資産運用のペースをあげる必要があるのではないかと漠然と不安を覚えています。収入を増やすために転職も考えていますが、転職回数が多く採用されるかわからないことと、今お付き合いしている人と仮に結婚した場合は、関東から離れることになるため、なかなか踏み切れずにいます。なるべく支出を減らすように努力はしていますが、もう少し減らせる点があれば教えてください。


<相談者プロフィール>
・女性、29歳、未婚
・職業:会社員
・居住形態:賃貸(一人暮らし)
・毎月の世帯の手取り金額:17.4万円
・年間の手取りボーナス額:約70万円
・毎月の世帯の支出目安:14.5万円


【支出の内訳】
・住居費:8.4万円
・食費:2.3万円
・水道光熱費:0.8万円
・教育費:なし
・保険料:なし
・通信費:1万円(ポケットWi-Fi含む)
・車両費:なし
・日用品:0.3万円
・美容・被服費:0.8万円
・交際費:0.5万円
・交通費:0.4万円
(美容・被服費、交際費は発生しない月もあり)


【資産状況】
・毎月の貯蓄額:3万円
(つみたてNISA:2万円、定期:1万円)
・現在の貯蓄総額:159万円
・現在の投資総額:36.6万円
(つみたてNISA:34万円、企業型確定拠出年金:約2.6万円)
・現在の負債総額:なし


氏家: 支出を切り詰めて、がんばって節約していらっしゃいますね。もう少し減らせる点があれば教えてほしいということですが、これ以上の節約はおすすめしません。

今やるべきは「節約」ではない理由

ご相談者さんの場合、手取り月収の48%を住居費が占めていて、さらに水道光熱費と通信費を足した固定費の合計は、手取り月収の58%にもなります。

一般的に、固定費の割合が高いほど、自由に使えるお金が減って、毎日の生活が苦しく感じるようになり、「がんばって節約しているのになかなかお金が貯まらない」という状態に陥りやすくなります。ところが、ご相談者さんの場合、毎月3万円(手取り月収の17%)の先取り貯蓄もしっかりされています。それができているのは、食費や美容、交際費といった変動費の割合をとても抑えているから。

これ以上、変動費の節約をがんばっても効果はごくわずかですし、体調を崩して病気にでもなったら元も子もありません。日々のやりくりとは別のアプローチを考えましょう。

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