生活

同世代より低い収入、貯蓄を増やすには「節約」しかない?

FPの家計相談シリーズ

固定費は手取りの50%まで! 通信費と家賃は見直しを

最初に考えられるのは、固定費の削減です。私が日頃、固定費の目安としてお伝えしているのは、手取り月収の50%。ライフスタイルや家族構成にもよりますが、そこを超えてくると、貯蓄がしにくくなるか、暮らしに余裕がなくなってきます。ご相談者さんの場合、固定費が58%を占めていますから、ここを削減できる方法を検討してみましょう。

通信費が1万円ということですが、ここは見直しの余地があるかもしれません。格安スマホに変えるなどしてスマホ料金自体を下げるか、もしくはスマホをデータ通信無制限、もしくは大容量の料金プランに変えてポケットWifiを解約することも検討できるでしょう。

それから、もし可能なら検討したいのが、住まいの見直しです。家賃が48%を占める家計は、苦しくなって当然です。家計に占める割合から考えると、本当ならあと2~3万円カットしたいところです。ただ、現実問題として、東京で女性のひとり暮らしというとセキュリティも重要ですから、なかなか難しいかもしれませんね。一人暮らしで安価な家賃がむずかしければ、シェアハウスやルームシェアなども候補に入れてみてはいかがでしょうか。

収入を増やす「3つの方法」

住み替えが難しければ、収入を増やすことを考えていきましょう。収入が増えれば、自由に使えるお金も増えますし、貯蓄も増やすことができます。収入アップの方法としては、3つ考えられます。1つ目が、現在の職場での収入アップ。2つ目は、転職による収入アップ。3つ目は副業による収入アップです。

現在の職場での収入アップとは、社内での昇進による給与増、資格手当などの手当をもらう、残業を増やすなどがあるでしょう。目先の仕事をがんばることが、家計にもキャリアにもプラスに働くので、可能ならこれが一番いいでしょう。仕事に役立つ勉強などは、一時的に時間やコストを取られますが、かけたコストは後から回収できます。

現在の職場にあまり期待できないのなら、別の会社への転職も考えられます。ただし、単に転職を繰り返すのはあまり得策ではありません。ご相談者さんもお気づきのように、目先の条件や待遇改善だけを理由に転職を繰り返すと、企業側にマイナスの印象を与えかねません。今後、転職で収入アップを目指すなら、自分の経験や強みを整理して、それを生かせる会社、さらにプラスして新しいことを身につけられそうな会社に入りたいですね。

そして3つめが副業です。会社の規定で副業が禁じられていないのであれば、業務に支障のない範囲で副業をしてみてはいかがでしょうか。副業といっても、そんなに身構えることはありません。最近は、スマホで探せる1日バイトもたくさん出ています。ためしに「1日バイト」「単発バイト」といったキーワードで検索をしてみてください。求人情報がたくさん出てきます。

ラベル貼りなどの軽作業、スーパーなどでの試食販売、試験監督などであれば、特別なスキルはいらず、予定が空いているときにだけ働くことができます。時給1000円で7時間、月に2回働くだけでも14000円になりますから、引越しもできない、転職もしにくいという場合、家計改善の有力候補となるでしょう。

待っていないで、自分から動くことも考えて

今回、お悩みを拝見していて気になったのが、「今お付き合いしている人と仮に結婚した場合は、関東から離れることになるため、なかなか踏み切れずにいます」という一文です。転職や引越しができない理由もここにありそうですね。

もし、結婚が決まれば、引越しした先で一緒に暮らせば家賃負担を下げることができますし、新たな仕事を見つけることもできますが、それができないでいらっしゃいます。動きたくても動けないまま抱えている将来への不安を、貯蓄を増やすことで埋めようとしている感じがしました。

勇気を出して、いまの不安な気持ちを彼に伝えてみてはいかがでしょう。29歳という年齢もあって、彼からのプロポーズをひそかに待っている状態かもしれませんが、自分から覚悟を決めて、彼と将来のことをしっかりと話しあうことで、未来がスパッと開けていくかもしれませんよ。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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