キャリア

目標を達成できる人とできない人。一体何が違うのか

達成することが最終目的ではない

「向上心」──成長と貢献

目標達成に慣れていない人と達成上手たちの「考え方の違い」について、三谷さんは4つのポイントをあげています。

・目標は「成長と貢献」のためにある
目標達成に慣れていない人は、目標を達成すること自体を目的にします。しかし、達成上手たちは、目標の設定と達成は仕事や人生を成功させるための手段にすぎないと考えています。彼らの目的は、目標達成によって「自分が成長し、誰かの役に立つため」なのです。

目標を達成することによって人は成長し自信をつけます。それは同時に、誰かの役に立っています。家族、職場の仲間、会社、お客様、世の中など、自分以外の誰かも喜んでいます。達成が誰かの役に立つという貢献の喜びが、さらに高い目標に挑戦する原動力となるのです。

・未達は恥ずかしいことではない
「目標達成できないと恥ずかしい」と感じる人もいます。しかし達成上手は、たとえ目標を達成できなくても恥ずかしいとは考えません。彼らは「行動は選べる、結果は選べない」ということを知っているので、思い通りの結果が出なかったとしても仕方がないと考えます。

たとえ数値目標に達しなかったとしても、精一杯やったのなら成長できているはずだし、少しでも誰かの役に立つことができていたら、チャレンジしたことに大きな意義があります。

もちろん、達成できなかったことは反省し、すぐに頭を切り換えて「次はどうやれば達成できるかな」と考えることは忘れません。

・達成はすごいことではない
逆に、仮に高い目標を達成しても、それがすごいことだとは考えていません。周囲は達成した成果だけを見て「すごい、すごい!」と称賛しますが、本人は達成までの道のりを逆算してアクションプランを決め、それを地道にやった結果だから、ちっともすごいと感じないのです。

・成長とはリスクをとること
達成上手たちは、とにかくすぐ行動したがります。「成功」の反対は「失敗」ではなく「行動しないこと」だとわかっていますから、たとえ行動することにリスクがあっても躊躇しません。

達成が苦手な人は安易に行動して失敗すると後悔するだろうと考え、よく考えてから行動しようとしますが、達成上手たちは、行動をすればその決断を後悔することはない、ということをよく知っているのです。

成功者と呼ばれる人たちは必ず多くの失敗を経験していますが、異口同音に「あれは成功するために必要な失敗だった」と言います。

船井総研の創業者である船井幸雄氏は、コンサルタントの第一人者として数万人のビジネスマンを観察し、「人はリスクをとって実際に行動し、責任をとることでしか成長しない」と気づいたそうです。

行動しないという選択をすることは「成功したくない自分」を表現すること。現状維持バイアスのせいで行動にはストレスを感じますが、行動すれば成長できて後悔しないのです。(218ページ)

具体的な目標の立て方や、計画の作り方とアクションプランの進め方、うまくいかないときやスランプへの対処法など、『目標達成の全技術』には、こうした考え方だけではない具体的な方法が解説されています。

弁護士やコンサルタントとしての経験に裏打ちされた「目標達成の王道」を、ぜひ身につけてください。

目標達成の全技術 三谷淳 著

目標達成の全技術
8社を新規上場させた著者は、多くの起業支援をするうちに目標を達成できる人とできない人では行動習慣や考え方が違うことを見つけ、できる人の手法をメソッド化。うまく実行できない人が確実に進められる方法を、多数の事例と心理的な根拠を示しながら解説。

(この記事は日本実業出版社からの転載です)
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