キャリア

日清食品の完全栄養食「All-in NOODLES」を食べてみた

新時代の「チキンラーメン」になれるか?

脂質を除いて必要な栄養素が不足

同社が完全栄養食の開発を始めた経緯として、マーケティング部 ダイレクトマーケティング課の佐藤真有美ブランドマネージャーは「新型栄養失調」を挙げます。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で、1975年から2017年までの国民1人1日あたりの栄養素等摂取量の平均値の推移をみると、脂質を除いて必要な栄養の摂取量は減少傾向にあるそう。

1958年に発売したチキンラーメンは、戦後の食糧難の時代に栄養失調の人などに向けて販売していましたが、現代は飽食の時代だからこそ、栄養不足や栄養の偏りがあるとして、「1食に必要な栄養素がすべて入り、日ごろの栄養が補える。誰でも簡単に作れて、おいしい」商品を目指したといいます。

All-in NOODLES

完全食分野はベースフードやコンプなど複数のスタートアップ企業が参入していますが、佐藤ブランドマネージャーは「栄養摂取を一番に優先している企業もありますが、(日清食品は)できるだけ普通の食事に近づけようとしています」と違いを説明します。そのままでは苦味やえぐみのある栄養素を、同社は「栄養ホールドプレス製法」で外側の層をマスキングしています。

購買層の65%は男性が占める

All-in NOODLES
販売チャネルは現状、日清食品グループのオンラインサイトとLOHACOのみ。スーパーやコンビニなどでの販売については、「人気はあるとはいえ、市場が出来上がっていないカテゴリ」だとして、いまのところは計画はありません。

3月に発売したAll-in PASTAのメインの購買層は30代男性で、40代男性、20代男性と続き、全体の65%を男性が占めます。「おそらく夕食を焼き鳥だけスナックだけで済ますなど、日ごろ好きなものを食べている方々が、不足した栄養を補っているのでは」と佐藤ブランドマネージャーは分析。IT系のエンジニアの利用も多く、会社を住所指定して定期購入しているユーザーもいるといいます。

カップタイプの価格は600円と、一般的なカップ麺と比べると価格が高めなAll-in NOODLES。完全栄養食ユーザーのさらなる拡大が見込めるのか、今回の新商品が試金石となりそうです。

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