キャリア

個人投資家はどのようにして銘柄を選ぶのか?

銘柄発掘方法は十人十色

製品やサービスから発想を膨らませる

大阪では非常に投資歴の長い個人投資家も多く、彼らは投資している企業の製品や提供しているサービスについて詳細に分析をし、そこで得た成長シナリオに対して、現在の株価や業績がどうか、という視点で銘柄を選定していました。

たとえば、A社は昔からある企業。しかし、新たに同業界に出てきたB社は最新の技術を駆使して、A社が手動でやってきたことを自動化しています。ただ、手動の方が品質は高いものの、B社の自動化による成果物の品質もかなり高くなっているとします。

これだけを聞くと明らかにA社よりB社に投資をした方がいいように感じます。しかし、株式市場ではそのような状況はすぐに織り込まれていくため、既に市場でのB社の評価はA社の5倍以上高くなっているとします。

こうなると、製品やサービスの品質や利益率に対して、現在の株価がどうかということを考える必要があります。

予測される将来の成長スピードからみて、現在の株価は整合性があるか、自分たちが考える評価やシナリオと現在の株式市場での評価が一致しているか、乖離しているかなどを議論していました。

実体験に基づく感覚や哲学が重要

それぞれのスタイルに触れることができたのですが、一方で重視していたのは同じことでした。それは、最終的には自身の感覚や、これまでの経験によって確立された投資哲学です。さまざまな銘柄選択手法があり、分析手法も十人十色です。しかし、最終的には自分の感覚や哲学に基づいて投資判断をしているのはみんな同じでした。

それぞれの地域で、「投資に興味はあるけど、何から勉強すればいいかわからない」投資未経験者へのアドバイスを求めたところ、「まずは少額でいいから始めてみることが大事」という意見がほとんどを占めていました。

いまでこそ、証券会社や運用会社のアナリストと変わらない、またはそれ以上の知識や分析手法を持つ個人投資家達も、最初は何もわからないまま投資を始め、相場の荒波にもまれながら、何度も失敗しつつ、検証と勉強を繰り返して今に至っていることも共通点だったように感じます。

このように、投資歴が長くなるにつれて、自身の感覚や哲学が確立されていくので、重要なのは投資の世界から退場しないことなんだな、と改めて実感しました。そのためには、過度なリスクを取るのではなく、うまくリスクを分散させ、知識と経験によって更にリスクを低減させることが重要なのだと思います。

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