はじめに

構造はいたってシンプル。ほとんど車に取り付け可能!

次はナンキ工業の「STOPペダル」という商品です。「2010年頃から開発を進めてきました。誤発進による事故をゼロにしたい、それが目的です」とナンキ工業の南平治社長が思いを語ります。構造は非常にシンプルでアナログです。

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システムを解説するナンキ工業南平治社長

ブレーキとアクセルのペダルレイアウトは従来と変わりません。ペダルを踏み間違え、アクセルペダルを強く踏み込んだ時にだけ、アクセルペダルとしての役割が解除され、瞬時にブレーキペダルと機械的に変換されブレーキペダルとつながるという構造です。もちろん普段はいつも通りにブレーキペダルとアクセルペダルは使えるシステムですから見た目の違和感はあまりありません。

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アクセルを一気に床まで踏み込むとアクセルの操作がキャンセルされ、 そのままブレーキペダルと一体となり、ブレーキが作動する。

そんな説明を受けたのですが、構造だけでなくいくつかの不安は払拭できませんでした。懸念事項はアクセルをどんな踏み込み方をすると作動するのか? そして急ブレーキになった場合に後続車から追突される危険性は?などでした。そこで早速、サンプルの軽ワゴンに乗り込んで試乗しました。

まず、走り出しで踏み間違いを再現して、床までアクセルをガツンと踏み込みました。これでアクセルペダルのストッパーが外れ、ブレーキペダルとアクセルペダルが繋がるため、アクセルペダルを踏み込んでもクルマは確実に停車しました。

さらに驚いたのは停車そのものも、急激にガツンと一瞬にして止まる急停車ではなく、予想よりもソフトにすーっと自然に停車してくれました。この状態で追突されたなら、それは後続車の責任になるような停まり方ですから、追突の懸念も払拭できました。もちろん、アクセルペダルから足を離せば、元の状態に戻るため、不便はありません。

ごく普通に日常的なアクセルを操作したり、例え少々強めの加速のためにアクセルを煽った程度では、作動しないことも試して分かりました。当然、普段の運転ではほとんど違和感なく運転できます。要するにドライバーがアクセルをブレーキペダルと思い込んで、全力で踏み込んだようなときにのみに作動する感じです。もちろん車検にも対応しています。

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急加速が必要なときはキャンセルスイッチもある。

またこのシステムにもワンタッチのキャンセルスイッチが装備されています。高速道路での合流など急加速が必要な場合、さらには坂道発進など強く踏み込む可能性のある場合は、念のためにキャンセルすることもできます。

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突然急ブレーキがかかる感じではなく、意外なほどソフトに、しかし確実に停止する。

試乗してみて、ごく普通の運転での加速(もちろん合流などの強めの加速)で、このSTOPペダルが作動することはなかったため、このキャンセルボタンはあまり必要ではないかもしれないとも感じました。現在はやはり問い合わせ殺到で、数ヶ月のウエイティング状態であるそうです。価格は9万9800円+税。工賃は車種によって差はありますが概ね2~4万円ということだそうです。

アクセルとブレーキをひとつにまとめたアイデア

このナルセ機材の「ワンペダル」は、その名の通り、ブレーキとアクセルペダルを改良によって一体化し、ひとつのペダル化したアイデア商品です。大きなブレーキペダルと、その右側に横にスライドさせて操作できる棒状のアクセルペダルを取り付ける構造です。「普段は右足を横にずらしながらアクセル操作し、ブレーキングは通常通り踏み込んで行う。つまり踏み込むのはブレーキの時だけであり、踏み間違いもなくなるわけです」とナルセ機材広報部は言います。これならば踏み間違い自体が起きないことになります。

アクセル操作のコツは「足先だけで操作するのではなく、膝を右に開く感じで操作するとよりスムーズに走れるでしょう」と広報担当。実際に試乗してみると確かに“踏み込んでブレーキ、横にずらしてアクセル”という、これまでとは少々違う操作は最初ギクシャクしました。でも10分程度、走行しているうちに、その操作感に慣れ、ごく普通にドライブが出来るようになっていました。

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ブレーキは本来の踏み込む動作、アクセルは右足を左にスライドする動作で操作する

このワンペダルを装備しているタクシードライバーさんも「この装置を装備して8年ほど。もう手放せません。乗客の方にもパンフレットなどを渡して勧めています」という。

なんとこれはナルセ機材に依頼されたわけではなく、ドライバーさんのボランティアだそうです。試乗を終え、ひとつ心配がありました。それは足がブレーキペダルの上に常時ある構造ですから、ブレーキが知らず知らずのうちに作動しているような、いわゆる“引きずり”のようなことにはならないか?ということでした。ところがワンペダルはその点の対策も講じてあり、通常の運転では起きない構造になっているという。

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10分ほど練習するとなれてくるが、スライドさせるアクセル操作にも慣れてくる。

こちらも現在、問い合わせや注文が殺到。ペダル自体を交換してしまうため、価格は右足用で税込み183,600円(車両持ち込みの場合・取り付け工賃別)。