はじめに
想像以上によく走ります
搭載するエンジンは0.9Lですが、ターボが装着されていることで実際は1.3L級の走りが期待できます。実用燃費を上げるために最近のクルマ同様「ECOモード」も装着されていますが、これをオンにすると出力がやや抑えられたり、エアコンの効きがマイルドになります。それでも1名乗車であれば、まったく過不足無く加速しますし、同じターボ車でも馬力の上限規制がある軽自動車とは比較にならない程パワフル&スムーズなのです。
実はこれまでトゥインゴは女性はもちろんですが、男性もその小気味良い走りに魅了され人気が高かったのです。これはマイナーチェンジ前に設定されていたハイパワーな「GT」グレードの影響も大きいのですが、運転好きの人も納得できるハンドリングの確かさもトゥインゴの魅力と言えます。
カーナビの購入費用は不要
今回のマイナーチェンジの中で特に伝えたいのが、手持ちのスマートフォンを接続するだけでカーナビや音楽を使いこなせる「EASY LINK」と呼ばれる装備が標準化されたことです。これは「ディスプレイオーディオ」と呼ばれるジャンルの商品で、その名の通り、カーナビ機能は搭載されていません。しかし最近のスマホには多種多様なカーナビアプリをインストールできますので、これを活用すれば、購入した日からすぐにカーナビや音楽コンテンツ、さらにハンズフリーによる通話も可能になります。iPhoneであれば「Apple CarPlay」、Androidであれば「Google Android Auto」が使えます。
さらに言えばこのユニットとスマートフォンは対応するUSBケーブルを介して使用しますので、同時に充電も行えます。
これまで輸入車のカーナビは特殊な構造を持っていたり、後付けをする場合は取り付け工賃も含め、高額になりがちでしたが、この「EASY LINK」をはじめとする機能は今後のトレンドになりそうなほど勢いがあり、特に比較的低価格の輸入車では当たり前になっていくでしょう。
マイナーチェンジ後はお買い得感が向上
トゥインゴはマイナーチェンジ前の上位モデルである「インテンス」の価格が194万円でした。そしてマイナーチェンジ後の「EDC」の価格は195万円。残念ながら10月からの消費増税で198万6,000円に値上げすることになりますが、エンジンの出力もプチ2馬力アップして、ルノーのデザインアイコンである“Cシェイプ”のLEDランプ、そして「EASY LINK」が付いて価格上昇はわずか、元々コスパも優れており、日本でも戦略価格であったトゥインゴの買い得感はさらに向上したことになります。
気になる輸入車の維持費
輸入車を購入する際に気になるのが「維持費って高いんじゃない?」という点です。実際、メンテナンスの価格はやや高めに感じることもありますが、最近では購入後の出費を極力抑えられるように、これらをお得なパックとして購入時に販売するケースが増えてきました。トゥインゴも同様で「ルノー・サービスプラン」として法定点検やオイル交換などもまとめてサポートしてくれます。メンテナンスに関してはプランがいくつか用意されていますが、特にオススメなのが3年間のメンテナンスをパックにした「プラン36」です。
そしてもうひとつ重要なのが新車購入時の保証です。基本は3年6万kmが付帯していますが、これを5年10万kmまで延長保証するのが「ルノー・ワランティ」と呼ばれるものです。
この2つは基本、購入時にしか加入できないのでぜひオススメしたいのですが、合計で16万3,160円とサイフには厳しい。しかし東京エリアの販売店では9月30日までの限定としてこの2つのプランをセット割りでなんと、50%オフで提供しています。トゥインゴの場合は8万1,580円とお得感満載です。
輸入車の場合、エリアや期間限定のキャンペーンが頻繁に行われています。ディーラーに行けばもちろん教えてくれますが、ネットだけでは意外と見落としになりがちです。購入時にはどんな付帯サービスが付いているのかをしっかり確認することが重要なのです。
10月からは税金も軽減
消費増税に伴い、他の税金関係にも動きが出てきます。その中で特に気になるのが「自動車税の減税」です。自動車税に関しては2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用の登録車(乗用車)は自動車税の税率が引き下げられますが、トゥインゴの場合1,000cc未満なので従来までの2万9,500円から2万5,000円に引き下げられます。税金に関してはこの他にも自動車取得税が廃止される代わりに新たに「環境性能税」が導入されます。この機会に自分が購入しようとするクルマはどのように税が変化するのかを確認してみるのもいいでしょう。これまで自動車税に関しては軽自動車が圧倒的に有利でしたが、トゥインゴは1,000cc未満ということでその差は少額ですが縮まりました。モデルラインナップとしては少ないですが、このセグメントのクルマの動きは今後も要チェックです。