はじめに
タピオカブームはどこまで広がるのか
台湾のタピオカブランドの日本進出が増えてきましたが、日本市場はどのようにとらえられているのでしょうか。陳所長は日本市場は競争が激しく、ハードルが高いと語ります。
「日本は品質にこだわり、特に食べ物の分野は厳しい基準が設けられています。少しでも添加物・防腐剤を入れたらダメで、他の国よりハードルが高い。また、おいしさだけでなく、包装や店の内装、従業員のマナーにも厳しい。台湾の企業は世界中で成功例を作ってから、日本に来ます」
また、メディアでは「タピオカはピークを過ぎている」と報じられていることに触れ、「タピオカはまだ黎明期で、芽が出たばかり」と否定。アメリカではタピオカが定着したことを挙げ、日本も今よりも緩やかな成長になると予測しました。
さらに、価格について「700円は少し高い気がします。スターバックスと同じぐらいの価格になるのが合理的」と指摘します。
商談会には200人以上が訪れ、会場は熱気に満ちていました。「業務スーパー」など向けに冷凍タピオカの製造を手掛ける企業に聞くと、日本の急激なタピオカ需要の高まりで生産設備を増強したといいいます。3度目のブームに沸くタピオカは、今度こそ日本に定着することはできるでしょうか。