はじめに

「医療費控除」で負担を減らそう

不妊治療で支払った医療費が高額になったときは、医療費控除を使うことで家計の負担を減らすことができます。医療費控除とは、1年間で支払った医療費に応じて所得税や住民税が減額される制度です。医療費控除の対象となる医療費は幅広く、病院で支払った医療費のほか、病院への交通費や市販薬代なども対象になります。

医療費控除の対象となる費用の例

・病院での検査代や治療費(歯科も対象)

・薬代(市販薬も対象)

・病院までの交通費

・治療のためのはり治療やマッサージ代

医療費控除を利用するためには確定申告が必要です。申告時には医療費を支払った証拠が必要となるので、病院や薬局で受け取ったレシートは保管しておいてください。また、病院までの交通手段や料金をメモしておくと、申告書類をスムーズに作ることができるでしょう。

会社の制度を活用して収入をキープしよう

不妊治療中は頻繁に通院が必要になり、今まで通りに仕事を続けることが難しくなる人もいます。それでも、不妊治療と仕事はできるだけ両立させて収入を減らさないようにすることが大切です。

病院を選ぶときは、勤務時間の前や後、昼休みなどに行ける場所にすると通院しやすいです。また、勤務先に「フレックスタイム制度」「半日単位・時間単位の年次有給休暇制度」「テレワーク制度」などの制度があれば、積極的に活用しましょう。

治療に専念したいときは、退職ではなくまずは休職制度を利用できないか検討してみてください。なかには不妊治療のための費用補助や休暇制度を整えている企業もあるので、会社の制度をよく確認してみましょう。

効果的な節約方法から取り組もう

不妊治療による出費が増えると、日々の生活費を節約しがちです。しかし、毎日節約続きではストレスが溜まってしまいます。長い目でみて高額になる支出に目を向けて、効果的に家計を改善しましょう。

(1)総額が高いものから見直す
実は、買い物するたびに節約を意識するよりも、普段ほぼ無意識に支払っているお金を見直すほうが節約効果は高くなりやすいです。なぜなら、毎月の支出金額は高くなくても、総額では高いことが珍しくないからです。

思いきって住居費や自動車関係費を削減できれば効果は特に大きくなります。生命保険料や携帯代、習い事、そのほか毎月定額で支払っているサービス料などを見直すだけでも、家計の負担はかなり軽くすることができるでしょう。

(2)人生全体の収支を確認する
不妊治療は長い人生で考えれば一時的な支出です。そのため毎月の収支よりも、人生全体で赤字でないかどうかを確認することが重要です。

できれば一度、将来の家計収支を表にまとめた「キャッシュフロー表」を作成してみましょう。これから必要なマイホームや老後費用などを考慮して資金計画を立てることができるので、不妊治療にかけても大丈夫な金額の目安が分かり、安心して治療に取り組みやすくなるでしょう。

不妊治療は高額になることもありますが、希望する人生を実現するために必要な大切な支出です。役立つ制度はフル活用し、家計を上手にやりくりしましょう。