はじめに

働く世代のがん、男女でどちらが多い?

次に、年齢と性別について、もう少し詳しく見てみましょう。この世代では、男性と女性だとどちらががんになりやすいのでしょうか。

これは明らかになっており、50歳代前半までは女性のほうががんになる人が多いのです。乳がんや子宮頸がんという女性特有のがんがあるからです。

がんの大きな原因は加齢ですが、子宮頸がんは30代後半に、乳がんは40代後半にかかりやすさのピークがある病気です。ですから、この年代の女性は特に注意が必要です。

子宮頸がんは20歳から、乳がんは40歳から、行政が行うがん検診を安く、または無料で受けることができます。自宅にクーポンやお知らせが届くので、面倒くさがらず、必ず受けてほしいと思います。

一方、男性は胃がん・大腸がん・肺がんが増えてくるのは50歳になってからなので、本格的な注意はそこからです。では、そこまでは何もしなくていいのかというと、ノーです。これらの病気の一部は予防が可能です。

タバコを吸われる方はもちろん禁煙してください。タバコを吸うとがんになりやすくなることは、科学的に証明されています。また、適度な運動を続けると、大腸がんにかかりにくくなることが知られています。肥満予防にもなるので、頑張ってみましょう。これらは、統計的に効果が証明されているがん予防です。

この記事の感想を教えてください。