はじめに
上を見ればキリがない
これに劣等感を抱く必要はない。なぜかといえば、「上」というものは見れば見るほど高みがあるからです。日本の超絶金持ちの創業社長がいかに立派な家に住んでいようが、アラブの王族の家なんかと比べてしまえばショボ過ぎます。そんなことを考えると「ちょっと上の生活(年収1,000万円超)をしている人」を羨むのはバカらしい。
その「ちょっと上の生活をしている人」だって、アラブの王族は当然ながら、日本の上場企業創業社長一族なんかと比べてしまえば誤差のレベルです。低レベルの争いをしているとしか思われないことでしょう。だからこそ、「自分が手に届くかもしれない」レベルの人々を羨むのではなく、「私はこのレベルで満足である」という低レベルの上限を決め、家のレベルは決めたいものです。
この考えは、洋服、食事、すべてに当てはまるものです。上を見ても上限はありません。でも、自分が「満足した」という過去についてはすでに実感があるため、そこをベースとしたお金の使い方を心がけるべきなのです。さすればいくら収入が上がっても、あとは貯金が増えるだけで、リタイアを早められるかもしれませんし、老後の不安が減ることでしょう。