はじめに

キャッシュフロー表をもとに10年以内の積立プランを立てる

さらに、毎月のフローからいくらまで投資に回すことができるのか検証していきます。

上記のキャッシュフロー表の月間収支から、「10年以内に夢や希望を達成させるための貯蓄」に充当する金額を決めていきます。何のために、いくら、何年後に必要となるのか、月ごと(金額÷〇年÷12ヵ月)の積立金額を計算してみましょう。

あれもこれもと複数ある場合は優先順位の高いものから準備していきます。例えば、家族旅行や車の買い替え、家のメンテナンス費用といった積立てです。

図3

短期・中期をゴールとする金額をストックとフローから割り振る

10年以内(中期)の積立プランが決まったら、ストックとフローの分類表で整理します。

1年以内(短期)の積立ても必要があれば記入します。月間収支の金額(フロー)から、短期と中期の金額を差し引いた残りが、老後資金(長期)のためにつみたてNISAに回してもよい金額となります。

銀行預金(ストック)の750万円については、生活費の3~6ヵ月分と10年以内に使い道が決まっているお金を残し、投資に回してもよいのではないでしょうか。

図4

つみたてNISAは、毎月定額を積立てするのが基本ですが、金融機関によっては「毎日・毎週・ボーナス月に増額」など積立方法も選べます。

相談者様は月々からの捻出をお考えですが、毎月の掛け金を少なく(2~2.5万円)し、ボーナス月の増額で上限枠40万円までの積立てを検討されてもよいかと思われます。

またつみたてNISAは、ライフイベントに沿って、月々の積立金額を変更したり、急にお金が必要になった時にいつでも自由に売却(解約)して現金化できるなど融通が利きます。

家計改善に取り組み、少ない金額からでも始めていきましょう。投資は時間を味方につけてじっくり取り組むことで成果が期待できます。がんばってくださいね。

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