はじめに

男性年上婚の幻想

先日も20代女性から「私の周りの若い男性が『やっぱり男が年上のカップルが普通だよなあ。俺の周りなんてそういうのしかいないし』と話していて、先生のデータを聞いていたのでなんだかなあ、と思いました」というお話を頂きました。

その女性は「やはり私の周りの男性はエリートが多いからでしょうか?」ともつぶやいていました。

しかし、若い男女の理想の結婚観をみてみると、三高男子モテ時代は終焉を告げていることを過去の「結婚難民の羅針盤」で調査結果とともに示しています。

そうはいっても相変わらず、「報道で目立つ結婚」では男性年上婚が多いように思います。例えば元アイドル男性や芸人さんたちの結婚ですが、男性の年上婚(それもかなり年の差の)の報道が目立ちます。40代のTOKIO・城島さんの20代女性との結婚は、その年齢差も含めて大きく報道されました。

ここでよく考えればわかることですが、そもそも2人の結婚がわざわざ報道されるケースは、「ありきたり」な2人の結婚ではないからです。つまり、結婚マーケットで普通の組み合わせの2人ではないからこそ取り上げられており、その「統計的外れ値」度合いが高ければ高いほど、大きく取り上げられることになるのです。

一方、嵐・二宮さんカップルのケースは2歳差ということもあり、2人の年齢差がとくに強調して取り上げられませんでした。年上妻ということを読み飛ばした読者もいるのではないかと思います。

また、これは一般的傾向としての話ですが、「目立つ結婚相手となる夫」を特に望む女性だけが、芸能界の方などには近づける傾向にあります。元アイドルや芸人さんにが人気者であればあるほど、「普通の女性」は接点さえないのです。ですので、なんとか彼らにたどり着こうという強い目的意識を持つ女性だけが一部、近づけるかもしれないという程度の状況です。

そういった特定の目的への意識の強い集団の彼女たちの価値観や行動をもって、世の中の女性がすべて「統計的外れ値の男性」に群がる(年上の男性の年の差婚が叶う)、という証拠には全くなりません。

報道上目立つために採用されやすいカップル像に毎日触れる中での「サブリミナル効果」がリアルからはずれた思い込みを作り出しやすいこと、そして、その思い込みに一致する事例ばかりをつい自分の夢にあてはめて身近に求めてしまう状況が発生しやすいということ。

「アクセス重視のネット報道情報過多の時代」だからこそ、結婚希望者やその親族、支援者にはとくに気をつけてほしいと思います。