はじめに

"成果派"と"時間派"それぞれの理由

"成果派"の人は、なぜ成果での支払いを希望するのでしょうか。フリーコメントには、以下の声が寄せられました。

「成果に応じてなら、場所も構わず、遠慮もいらず、自由な時間で仕事ができそう」「現在、時短勤務をしているがアウトプットの量は定時勤務の社員と変わらないのに、毎日早退扱いで給与から引かれている」「今の状況では働ける時間に限りがあるから。給料が上がらない」

一方、"時間派"の声は次のようなものです。働いた時間の長さに応じて給与が支払われる方式にも一定の合理性があることがわかります。

「少なくとも働いた時間は保証されるべき」「成果が出るタイプの職種でないので、時間給が良い」「成果報酬だと、結局良い成果を出そうと、子供を犠牲にしてしまうかもしれない」「成果が出るまでのプロセスも見てほしい」

志向の多様化にあわせた制度の必要性

就業時間に応じて給与を支払う方式で高収入を得ようとすると、時短勤務希望者にとって時間の縛りは、決定的なネックになってしまいます。

また、短い勤務時間で同等の成果を出せる人はむしろ生産性が高いはずなのに、長い時間働いている人の方が給与が高くなることに納得できない思いをする場合もあるはずです。

そう考えると、同一労働同一賃金だけでなく、同一成果に対して同一賃金を支払う方式について検討する必要もあるように思います。

しかし、成果だけしか見ない支払方式だと、成果0なら給与も0になってしまうリスクもあります。成果だけとか、時間だけとか、どちらかに偏らせてしまうことに無理があるということかもしれません。

生活のための安定収入が得られつつ、かつ短時間で高い報酬を得ることも可能な給与制度をどう実現していくか。働き方改革をさらに推進していく中で、そんな観点からの議論も進めて行く必要性があるのではないかと考えます。

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