はじめに

老後資金の大きな目標は、収支のバランスを取る

もし収支のバランスが取れているのであれば、多額の老後資金を用意する必要はなくなるということです。ではまず、老後の収支バランスを取る方法を考えてみましょう。

ひとつは年金の受給額を増やすことです。公的年金は、通常65歳から支給になりますが、60歳から70歳までの間であれば、いつから受け取ってもいいのです。65歳以降に受け取ることを繰下げ受給といいます。繰下げ受給をすると年8.4%の増額になり、70歳まで繰り下げれば、最大42%の増額になります。

iDeCoで積み立てたお金や退職金を利用して、70歳までの繰下げ受給に使ってみるのは、いかがでしょうか?

そして、収支のバランスを取るためには支出の見直しも大切になります。現役時代のような支出をしていては、老後資金がすぐに底をついてしまいます。

収入に合わせて、支出を見直すことが必要です。会社員として働いているときに、毎月の給料の範囲内での支出を考えるのと同じです。現役時代はボーナスなどを穴埋めに使っていたかも知れませんが、年金にはボーナスはありません。きっちり計画を立てましょう。

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