はじめに

介護保険を使うにはどうしたらいいの?

介護保険の仕組みを見てみましょう。介護保険を利用するといろいろな介護サービスを自己負担1割〜3割で受けることができます。

40歳以上の人であれば、毎月の健康保険料から介護保険料を合わせて納めているのはご存じでしょう。介護サービスを利用できる区分は年齢によって2種類に分かれています。

上表を参照するとお分かりかと思いますが、介護サービスは誰でも利用できるわけではありません。市区町村から派遣された認定調査員が審査を行い、面談をして、「介護が必要な人」と認定を受けて初めて利用できるのです。認定は、以下の手順で行われます。

申請 → 認定調査員による訪問調査 → 介護認定審査会で判定 → 認定結果の通知

申請から認定まで筆者の母の場合は約3週間かかりましたが、大体、3週から4週で結果がわかるようです。

介護認定前に介護サービスが必要な場合はどうするの?

高齢者相談センター(地域包括支援センター)に相談し母の要介護認定の申請を行うことになりました。結果的に要介護1と認定されたのですが、認定前から介護サービスを利用することになりました。

退院時の介助や退院後の通院介助にヘルパーをお願いしたのです。この段階では介護認定を受けていないので、全額私費扱いでの利用になります。ちなみに利用料金は1時間当たり3,000円でした。

ヘルパー介助を利用するに当たっては、まずはケアマネージャーを探してサポート依頼から始めるのです。親の介護をしている友人たちに聞いたところケアマネージャー探しが重要とのことでしたが、実家の周りで介護サービスを利用している人はいないため口コミ情報を得られず、残されたのはローラー作戦でした。

高齢者相談センターで手に入れた事業者リストを片手に1件ずつ連絡をしてなんとかケアマネージャーを確保しました。その後はケアマネージャーを中心に、父と母、ヘルパー、高齢者相談センター担当者、病院の医療福祉相談室・担当者と適宜面談を行い、介護認定が出た後に居宅介護支援事業所と契約を交わし無事に介護サービスを受けることができるようになったのです。

介護認定が出るまで私費利用になる可能性も抱えながら介護サービスを利用することになるため、利用する介護サービスについてはケアマネージャーとよく話し合いました。

もちろん介護認定が出れば、申請時に遡って介護給付を受けることができます。介護給付については、介護度合いに応じて1ヶ月当たりの利用可能な上限額が決まり、交付される負担割合証に基づき利用者負担分を支払うことになります。

介護サービスを初めて利用するには数回に渡る面談や書類のやり取りが必要となりますので初めての場合は大変に思われるかもしれません。また、行政によっては独自の高齢者在宅サービスを提供しています。

筆者の母の場合、要介護1〜5に「通院支援サービス」があったので、通常は介護保険サービス対象外のサービスに介護給付があり自己負担が軽くなりました。

現状、親の介護が必要でない場合にも、親の居住地域の地域包括支援センターの場所を確認すること、そして、高齢者サービス関連の冊子に目を通しておくことを筆者の体験を通してオススメしたいと思います。