朝まで営業する女装バー

アルコールを提供する飲食店も充実。クラフトビールが飲める「立飲みビールボーイ」や、希少な日本酒を揃える「未来日本酒店&SAKE BAR」、ミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」などが出店しています。

中でも商業施設で異色となる店舗が、女装ウェイトレスが接客する、新宿二丁目発のセクシャルフリーのミックスバー「Campy!bar(キャンピーバー)」です。昼間の時間帯は純喫茶「はまの屋パーラー」が営業し、夜の7時から翌朝5時まではCampy!barへ切り替わります。

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運営会社の社長は「パルコからは『新宿二丁目の店をそのまま持ってきてほしい』と言われました。マツコ・デラックスさんやミッツ・マングローブさんが発信しても、まだ新宿二丁目のハードルは高い。そういう中でパルコに出店できるのは大きい」と語ります。

「興味本位や物見遊山で気軽に来てほしい。ウチらって、無視されたり、ないものと考えられるのが一番イヤなんです。嫌いでも好きでもわからないでもいいですが、意思を示してもらうためには、まずコミュニケーションをとってもらわなければいけない。こういう店で、ちょっとずつですが、確実に伝わっていくと思う」(同)

異色の構成になった舞台裏

レストランフロアとしては異色の構成となったカオスキッチンには、どのような狙いが込められているのでしょうか。

パルコ渋谷店・営業課の加部沙世さんによると、渋谷パルコのプランニングが始まったのは2016年の秋。当時はフードホール全盛期。JR新宿駅に隣接する「NEWoMan(ニューマン)」に代表されるように、女性からの関心が高そうなブランドを海外からパッケージで持ってくるのが流行でした。

しかし、それは一定の交通量や利便性があって成立するもの。「渋谷パルコは最寄駅から5分かけて歩いてくるので、より付加価値をつけて提案したい」という前提に立って、コンセプトを考案することになりました。

最終的には、パルコの持つビル全体が「カオスである」という良さを生かし、食・音楽・アート&カルチャーをミックスした空間を作ることになったといいます。

「ファッション感度の高い人ほど、食に対する興味が強まっていると感じます。アパレルブランドのコレクションのパーティーで話題になるのも、最近行っておいしかったお店が多い。今まではファッション、食、アートでコミュニティが分かれていましたが、それらの垣根がなくなってきています」(加部さん)