はじめに

“塗りつけ放置”で大体落ちる?6つの手順

続いて、掃除手順について聞きました。塩素系洗剤を使って掃除をする場合は、必ずキッチンの換気を欠かさずに。(※キッチンにディスポーザーが装備されたマンションでは、塩素系洗剤を使えないことがあります。取扱説明書に記載された掃除方法をご確認ください)

(1)受け皿から生ゴミなどをすべて取り除き、ビニール袋に入れて捨てる。

(2)排水口トラップなど、取り外しできる部品はすべて取り外す。排水口の仕組みは住居によって異なるので、どこまで取り外したらいいのか迷ったら必ずメーカーのホームページで確認を。トラップを取り外すと、排水口から下水の臭いが湧き上がってくるので、穴に落ちない大きさのスポンジをフタにして置く。

(3)ビニール手袋をして、泡タイプの塩素系洗剤をブラシにつけ、すべての部品にまんべんなく塗りつける。臭いのきつい塩素系洗剤は、使用量を少なくするために、排水口などに直接吹きつけるのではなく、ブラシで確実に汚れに塗りつけるのがポイント。このとき決してブラシでこすらないこと。塩素系洗剤がはねて目に入ったりしたら危険なので、こすらずにつけおきをする。

(4)ブラシが届かない場所や排水口の奥は、洗剤を直接吹き付ける。

(5)5分後に洗い流す。

(6)ヌメリが残っていたり、汚れが落ち切れていない場合は、キッチン用洗剤を使ってブラシやスポンジでこすり洗いをする。排水管の内部、手の届かないところの汚れがひどい場合はパイプクリーナーを活用。

大体の汚れは、塩素系洗剤のつけおきで落ちるといいます。

「こする必要はありません。洗剤に働いてもらうだけでOK。見逃しがちな各部品の細い溝部分の掃除も忘れずに。パイプクリーナーの使用頻度をなるべく抑えるためにも、マメに掃除して汚れを溜めないようにしましょう」

油よごれはできるだけ排水口に流さない

キッチンの排水管を長持ちさせるためには、排水口の掃除はもちろん、油よごれや生ごみのカスなどをむやみに流さないということも大切です。

白井さんによると、排水口に流した油は冷えると排水管にくっついて固まり、つまりの原因になります。また油よごれや調理カスなどが多く流れると、処理施設に大きな負担がかかるといいます。

「カレー鍋や油を使ったフライパンなどは、油よごれをクロスやヘラでよく拭きとってから洗いましょう。そうすると、洗剤の量も、すすぎに使う水量も少なくて済むので、節約にもエコにもなりますよ」

また“排水管の汚れ落としに毎日熱湯を流す”というのも実は誤りだそう。

「排水管がステンレスなど金属製の場合は問題ありませんが、最近の住宅は塩化ビニル製のものを使用していることが多いので、その場合、耐熱性が弱いため熱湯を頻繁に流すと劣化が早まるといわれています」


つけおきだけの簡単な作業で排水口を清潔に保つことができ、洗い物をする前のひと手間で排水管の持ちをよくできる、プロのやり方。節約、節水、エコにもつながるので試してみてはいかがでしょうか。

【取材協力】
<白井佳子(しらい よしこ)>
ドイツ留学中に感化され掃除に目覚める。帰国後、家事代行の老舗ミニメイド・サービスに入社。富裕層を中心とした家事代行経験多数。お掃除講座「クリンネスト」運営、上級講師。『プロに教わるシンプル掃除術』(双葉社)監修。ブログ『お掃除苦手は卒業できる!楽々お掃除でハッピーライフ』。
<ハウスキーピング協会>
2003年に設立。代表理事は『一番わかりやすい整理入門』の著者・澤一良。家事の社会的価値向上を目的として、整理収納のノウハウを身につける「整理収納アドバイザー2級・1級」など、家庭及び事業所などの様々な資格認定・育成・仕事場づくりを行う。整理収納アドバイザー2級は取得者が12万5000人を突破(2019年11月)。整理収納の学びの祭典「整理収納フェスティバル」を両国で毎年開催。

この記事は参考になりましたか?