はじめに

大学に入った8月から開始したのが植木屋のバイトです。多摩ニュータウンの団地が職場だったのですが、職人が切った枝や刈った芝生や草を竹ぼうきでビニールシートに乗せてそれを2人がかりで運んでトラックの荷台に載せるという仕事でした。8時40分頃にJR中央線の豊田駅で職人にピックアップしてもらい、9時から仕事が開始。10時に一度目の休憩があり、30分お茶を飲む。11時45分頃になると職人と一緒にトラックに乗り弁当を買いに行き、12時ピッタリに昼食を皆で囲みます。食事が終わったら昼寝をします。

13時に午後の仕事が開始し、14時まで働いたら再び30分の休憩時間がやってくる。そして16時で仕事は終了です。拘束時間は7時間あるものの、休憩が2時間あるため実質労働時間は5時間しかありません。しかもこれで日当が驚きの8,000円! 時給1,600円です。

941円でバイトを開始した身としては、これは破格に良い仕事で、結局このバイトは大学卒業までやり続けてしまいました。とはいっても、「金銭感覚基準941円男」であることは変わらず、「金銭感覚基準1,600円男」になることはなかったのです。

この感覚を忘れていないからこそ、散財することなく他人から見ればお金の使い方が「節約している」と見えるのかもしれません。しかしながら「ケチ」には見られてはなりません。前述の通り出すべき時はキチンと出し、大切な人と一緒なのであればその人に合わせてお金を使うことも必要です。


お子さんがバイトをしたい、と言い出した場合は、「まずはキツそうなバイトからやってみれば」と言ってみると良いでしょう。私のもう一つのおススメはパン工場のバイトです。ひたすらマドレーヌの型となる銀紙を一つ一つ分ける作業やケーキにイチゴを乗せるなどの作業をやり続けます。18時から翌朝6時までの12時間拘束され、途中で食事タイムもありました。帰り際にはパンをいくらでも持ち帰ることができます。確かこれで1万円ぐらいもらえたのではないでしょうか。

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