はじめに

メインターゲットは60歳前後の女性

こうした信託商品を提供する背景には、単身世帯の増加があります。2020年は3世帯に1世帯が単身世帯となり、2040年には2.5世帯に1世帯にまで増えると予測されています。一方で、高齢者の増加に伴い、葬儀などの「ライフエンディング市場」も拡大しています。

同行の調査によると、終活をしていない人でも「何から手を付けていいかわからない」「終活ですべきことがわからない」と不安に感じている人もいるといいます。また、男性と比べて女性のほうが関心が高いということがわかりました。

特に男女で差が出た項目は「遺体を見つけてもらえるか」「家財の処分をしてもらえるか」「公共料金・電話・クレジットカードの解約」「スマホ・PCなどの保存データやSNSがどうなるか」。全般的に、女性のほうが10%程度高く、不安に感じるという調査結果になったといいます。

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おひとりさま信託のメインターゲットは、60歳前後の女性。最低で300万円以上の預け入れが必要で、信託報酬として設定時に3万3,000円(税込み、以下同)、死後に11万円と契約年数×6,600円が徴収されます。

現在は300万円を一括で預け入れる必要がありますが、今後は積立型などの方式の導入も検討しているといいます。今後も増えづける「おひとりさま」 。終活をワンストップ化することで、死後の不安を軽減することができるでしょうか。

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