はじめに

深夜のメールにはすぐ反応しない

さらに、どうも情報商材に引っかかりやすい「時間帯」もありそう、とのこと。豊川弁護士によると、業者がこうした商材を勧誘するメールを送る際には、なぜか夜間や深夜を狙う傾向があるそうなのです。例えば、情報商材を紹介する動画メールの配信は、夜の20~21時に送られる場合が多いとか 。

「先日聞いた、『当選詐欺』(『おめでとうございます、〇〇の抽選に当選しました』などと虚偽の連絡を行い、不正サイト誘導や入金を促す手口)に引っかかった人の場合、深夜2~3時にメールが配信されていた。その時間にメールを眺める人は、もともと何かしらの不安を抱えて寝れていない場合が多く、騙されてしまうのかもしれない」(豊川弁護士)。消費者の不安なタイミングを巧みに突いた業者側の戦略にはまらないためには、深夜の変なテンションや、不安で眠れない夜にも注意が必要そうです。

では、私たちは悪質な情報商材に引っかからないために、どんな心構えでいるべきなのでしょうか。豊川弁護士は「なぜそんな儲け話が自分に来たのか考えるべきだ。儲けられる話を、(業者が)わざわざ他人に言う必要は無い」と説きます。

特に、被害を訴える依頼者と話したときによくあるのが、「どういう(儲かる)仕組みなんですかと聞いた時に、ちゃんと説明できないケース」だとか。「業者から内容を聞いた際には(儲かるだろうと)その気になっていても、被害者は他の人にその仕組みを説明できない。彼らは決まって『今回だけは間違いないと思った』と言うのだが……」

「副業も投資も、そもそも自分が分かっていない物に手を出すべきではない。自分で考え、自分の手でやれる物の範囲でやるべきなのかもしれない」(豊川弁護士)。

やはり「うまい話には裏がある」は、どこまで行っても真実なようです。

【プロフィール】
豊川祐行(とよかわ・ひろゆき)

あまた法律事務所代表弁護士。2016年に弁護士登録。都内の法律事務所勤務を経て現職。専門は債務問題など民事案件。同事務所は集団訴訟プラットフォーム「MatoMa」を運営。