税金は納めているけれど…

アルバイト先で所得税は納められているようですが、社会保険はどうなっているでしょうか。

正社員の時は自動的に給与から天引きになっていて、知らないうちに、当たり前に加入していた健康保険や年金保険も、退職してアルバイトになってしまうと自分で手続きをしない限り加入できません。未加入のままになっている可能性があれば、早急に役所の窓口に行って手続きをしましょう。意外と「手続きを忘れていた」とか「自動的に入っているものだと思った」などという人が多いです。

健康保険に入っていないと、医療費が通常3割負担でいいところ10割負担になってしまいます。万が一高額な医療費がかかっても、高額療養費制度などを利用することもできません。

また年金保険料を納めていないと、将来の老齢年金に影響が出ますし、障害年金なども受けられなくなります。もしご家族ができたら、遺族年金の元にもなります。高い金額だと思われるかもしれませんが、支出を見直し、しっかりと支払っていきましょう。

貯金の他に投資もしたいとありましたが、投資をするにも年金保険料を納めていないとできないものがあります。私的年金制度のiDeCo(個人型確定拠出年金)です。加入には「公的年金を支払っている」ことが条件になります。ですから、加入手続きをしていても国民年金保険料の免除や猶予を受けている人はiDeCoで投資をするとこができないのです。

掛け金が全額所得控除になり、支払う所得税、住民税が安くなることで人気の制度ですから、利用するための準備は整えておいて損はないでしょう。

病気になってから後悔しても後の祭り、せめて医療保険への加入を

公的医療保険、年金制度への加入のほか、現在、生命保険とりわけ医療保険にも加入していないようです。もし、医療費の支払いをしても問題がないほどの貯金があればおすすめはしないのですが、今の貯金は70万円。公的医療保険もないのですから、万が一病気や怪我をしてしまうとあっという間になくなってしまいます。それは問題です。

ですから、万が一健康上の問題が起きた時に対応できるよう、医療保険には入っておいたほうがよいと思うのです。

よく若い方は健康に自信があるため、民間の医療保険に加入していないというケースを見かけます。ですが病気になってしまった後では保険に入りにくいことが多いですし、入っておけばよかったと後悔しても後の祭りです。

後悔しないよう、また今後、夢を叶える土台をしっかりするためにも、一度検討されるとよいと思います。特に、住む環境が変わると、体調を崩してしまうことがありますから、それに備えるためにも、です。お若いので保険料の負担は少ないと思いますよ。

夢に向かうことは素晴らしいですが、そのために取り組むことや行動が中途半端になってしまうと、社会的信用も失いますし、印象もよくありません。欲張らず、慌てずに一つずつ取り組めば、すべてこなしていけると思いますよ。頑張ってほしいと思います。

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