はじめに

日本は食の物価が安すぎる

新宿のYAKINIKUMAFIAは外国人客が2割を占めており、WAGYUMAFIA全体では平均で5割にもなるほど。インバウンド客をはじめとする、ハイエンド層をターゲットとしています。

代表の浜田さんは、「実感地で言うと、日本は食に関する物価がニューヨークやロンドンの3分の1以下。ホテルと同じように3倍ぐらいにならないと、業界全体がサステイナブルにならない。安くて良いものを作るのが日本人は上手いかもしれないが、どこかで誰かが犠牲になっているのを忘れてはいけない」と語ります。

焼肉社長としてオーナーになれるのは10人だけ。オーナーになれば、WAGYUMAFIAが世界から発掘した高級食材の仕入れルートへのアクセスが可能になり、和牛だけでなく白トリュフ、マツタケ、キャビア、マグロ、ウニなど、市場に流通しないトップランクのものを使用できます。

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浜田さんによると、高級なスポーツカーや家を所有していることが、かつての社長のステータスとされていたのが、現在は世界的に「レストランに投資している」「シェフの予約取れる」など食の分野に移ってきました。こうした食材の流通経路にいられるのが、社長にとって大きなステータスになるようです。

しかし、食をビジネスとして捉えるのが重要だとして、「焼肉屋さんをやりたい、この指とまれではない」とメッセージを送ります。

「日本でお金の話をすると、やれ儲けていると、いやしい目で見られたりしますが、ものすごく重要。良いものを高く売るのは、いやしいことではない。経営者の視点はもっとほしい。もっといいアイディア、行動力を持った人と次のWAGYUMAFIAを作っていければ」(浜田さん)

マフィアの力で、日本の食肉文化を世界標準まで高めることができるでしょうか。ホリエモンの目利き力が試されることになりそうです。

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