はじめに

2. シニアで進むデジタル化

2020年の消費の2つ目のポイントは「デジタル化」です。昨年は流行語大賞に「サブスク(サブスクリプションサービス)」がノミネートされ、「サブスク元年」とも言われていますが、今年も、サブスクやキャッシュレス決済といった消費のデジタル化は進むでしょう。

特に今年は、シニアでの広がりが加速するとみています。

総務省「通信利用動向調査」によると、60歳代のスマホ保有率は、2018年にガラケー保有率を上回るようになっています(図2)。また、昨年の消費増税時から、負担軽減策として「キャッシュレス・ポイント還元事業」が始まりました(2020年6月末まで)。最近の「○○ペイ」といったスマホでQRコードを読み取る方式のキャッシュレス決済サービスでは、政府のポイント還元に加えて、独自の大規模な消費者還元施策も実施していますから、これを機に、シニアでもスマホやキャッシュレス決済利用が加速するのではないでしょうか。

そうなると、シニアでもサブスク利用が広がる可能性があります。

月額定額料金で使い放題になるサブスクは、自動車やファッション、本・雑誌・漫画、ゲーム、音楽、ドラマなど幅広い領域で提供されています。現在のところ、サブスクの利用は、スマホ扱いに長けた若い世代が中心です。一方でサブスクを利用することで、無駄な消費を減らし、消費の合理化を図ることができますので、実は、年金や貯蓄に頼るシニアの消費生活とも相性が良いと言えます。

図2 60歳代の保有するモバイル端末の推移
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(資料)総務省「通信利用動向調査」より作成