はじめに
2019年には「老後生活費2000万円」と話題になりましたが、人生100年時代には、人生設計を考えて、それに伴いお金についても学ぶことが必要です。子どもたちはまさに人生を100年かけて駆け抜けていこうとしています。そのためには経済的な裏付けが不可欠です。
経済設計を学ぶにあたり、投資という方法を知ることで、社会や経済の仕組みにも興味を持ち、理解することができます。
しかし、親がお金に対して深く考えずに生きてきたとしたら、いざ子どもにお金の教育をしたいと考えたときに、親である自分ではとてもできないかもしれないとあきらめていませんか。
そもそも、学校では教わってこなかったお金のこと、無理はありません。そこで、親子で投資を始めてみたらいいのではないかと考えます。
投資は始めたときが1年生
おこづかい講座などの名目で講演をする機会が多いのですが、受講される保護者からはこんな声をよく聞きます。
・投資の始め方を知りたい
・子どもに教えられない
・(筆者の)長女はどんな金融商品に投資したのか など
意外にも、おこづかいだけではなく、投資の話を聞いてみたいという意見や質問をいただくことが多いのです。
家計に入ってくる収入には限界があり、一方では、子どもにかかる費用は子どもの成長にあわせてふえていくため、手元の資金を少しでも効率的にふやしたいと考えるのは自然なことです。
そうは思っても、預貯金では低金利のため、お金はふえてくれません。そうなると、投資をしたいとか、資産運用について考えてみようかな、という考えも浮かんでくることでしょう。
インターネットや書店では、投資についての情報はいくらでも収集できますし、そんな時代の流れを感じて、そろそろ投資ってやらないといけないかな、という意識に変わってきたのかもしれません。
投資について少しでも興味を持っているなら、親として始めるチャンスだと思います。子どものおこづかいも興味を持ったときが始めるきっかけなので、親も投資に興味を持ったときこそ始めるチャンスです。
そして、親が投資を始めるときは、子どもと一緒に始められるといいと考えています。金融機関に口座を開設するような初歩的なところから、親子でリサーチして、検討し、決めていくことで親が子どもに教える必要はなくなります。