はじめに

子どもの未成年口座を機会にスタート

投資を始めるには、どの金融機関を選ぶかが、最初の学びになります。金融機関には、銀行や証券会社がありますが、私は証券会社をオススメします。その理由は、株式投資は証券会社でないとできないからです。

証券会社は、ネット証券に口座をつくることからスタートです。子どもは未成年なので、未成年口座を開設できるネット証券を探してみてください。この作業も投資の学びのひとつです。親子であれこれ話しながら行ってみてください。

前回の記事で触れましたが、未成年口座の開設には親も同じ証券会社に口座を開設する必要がある場合があるので、これこそが親子で始める「言い訳」になると思っています。子どもには親も開設をしないといけないから一緒に口座をつくるね、と話しましょう。

こうして、無事に証券会社に口座が開設できたら、次は、投資に使うお金をいくらにするか親子で決めます。決まったら、さっそく、証券会社の口座に入金をして、投資準備(一般的な流れとして紹介)の完了です。

親の場合は、投資を始めるにあたり、NISAという選択肢もあります。投資に慣れてきたら、子どもと一緒に口座開設した証券会社だけではなく、自分にあった商品を買える金融機関を選び、NISAを始めてみるのもいいでしょう。NISAは私も利用しています。利用前には、どの金融商品に投資しようかと、よく吟味しました。

まずは少額からでいいので取引に慣れることを目標にしましょう。そして、興味を持った商品の特徴を理解できるまで、試行錯誤してみることです。

その投資商品がどのようなときに、価額が上がって、下がるのか、変動要因について身をもって知ることです。夕方のニュースにも耳を傾けるようになりますし、国際的なニュースにも興味を持つようになります。

このような経験を親子ですることで、会話が増えて、その会話の幅も広がっていきます。とにかく、「習うより慣れろ」です。

投資に使う資金も親子で考える

投資は投資対象のこれからの成長に期待してお金を投じるわけですが、期待通りにならないこともあります。投資対象を取り巻く環境の変動によって価額も変動します。預貯金のように元本保証ではないのでこのことは、親も子どもも理解しておく必要があります。

ですので、投資に使うお金は、最悪の場合、無くなってしまうかもしれないという認識のもと、投資額を決めましょう。今月の食費を投資に使うというような無謀なことは考えないでください。あくまでも余裕資金です。

長女の場合は、お年玉を貯めておいた銀行預金から、8万円を引き出して、投資の資金にしました。中学2年でスタートして、大学卒業までにちょうど2倍になり、16万円(税引き前)を手にしていました。

社会人2年生になった現在は、人生設計を彼女なりに考えつつ、自分にあった資産形成をつくっている最中です。

2022年から実施される高校の家庭科授業には、投資商品について学ぶことを新学習指導要領(高等学校学習指導要領(平成30年告示))に盛り込まれました。家計管理を考えるうえで、経済計画を立てて、そのなかでさまざまな金融商品の特徴を理解し、自身のための資産形成を築くことを目的としています。

学校での金融教育はまだまだ遅れています。子育てのなかに、お金の教育という項目をつくり、親子で始めてみてはどうでしょうか。

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