はじめに
4月のビジネス書ランキング第1位は『はじめての人のための3000円投資生活』。なんと6か月連続での第1位となりました。この本を読んで投資を始めたという方がどれくらいいるのか、気になるところです。
ただし、本書で紹介されているのは「ウサギとカメ」にたとえると“カメ”の投資法。目に見えて儲かっている人はまだまだ少ないかと思います。それでも売れているのは、やはり損しにくいというハードルの低さと、わかりやすさにあるのでしょう。
ビジネス書 2017年4月の売上ランキング(日販調べ)
順位 | 書名 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|---|
1 | はじめての人のための3000円投資生活 | 横山光昭 | アスコム |
2 | 考え方 | 稲盛和夫 | 大和書房 |
3 | まんがでわかる 伝え方が9割 | 佐々木圭一 大舞キリコほか | ダイヤモンド社 |
4 | 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え | 岸見一郎 古賀史健 | ダイヤモンド社 |
5 | JAPAN CLASS ニッポンって、どえらい国だな! | ジャパンクラス編集部 | 東邦出版 |
6 | やり抜く力 | アンジェラ・ダックワース 神崎朗子訳 | ダイヤモンド社 |
7 | 入社1年目の教科書 | 岩瀬大輔 | ダイヤモンド社 |
8 | 「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法 | 大嶋信頼 | すばる舎 |
9 | マンガでわかる!誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方 | 野口敏 酒井だんごむし | すばる舎 | 10 | 「言葉にできる」は武器になる。 | 梅田悟司 | 日本経済新聞出版社 |
はじめての人のための3000円投資生活
著者:横山光昭
発売日:2016年07月
発行所:アスコム
価格:1,188円(税込)
ISBNコード:9784776209119
初心者におすすめ!『3000円投資生活』人気の理由は「損の少なさ」と「分かりやすさ」にある
第2位は、3月に発売された稲盛和夫さんの『考え方』。『生き方』『働き方』に続く、最後の一冊です。
カリスマ経営者として50代男性を中心に支持されている稲盛さん。本書は“経営論”というよりも、その哲学を書き下ろした集大成となるものです。
考え方
著者:稲盛和夫
発売日:2017年03月
発行所:大和書房
価格:1,620円(税込)
ISBNコード:9784479795735
そして毎年春になると売れるのが、第7位の『入社1年目の教科書』です。3月のランキングには入っていませんでしたが、本書自体の売れ行きは3月・4月にはっきりと跳ねています(日販 オープンネットワークWIN調べ)。
入社1年目の教科書
著者:岩瀬大輔
発売日:2011年05月
発行所:ダイヤモンド社
価格:1,543円(税込)
ISBNコード:9784478015421
Twitterで大反響を呼んだ“あの漫画”が書籍化!
Twitterで大反響を呼んだ汐街コナさんの漫画「『死ぬくらいなら辞めれば』ができない理由」が、精神科医・ゆうきゆうさんの解説と監修を加えて書籍化されました。
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由
著者:ゆうきゆう 汐街コナ
発売日:2017年04月
発行所:あさ出版
価格:1,296円(税込)
ISBNコード:9784860639709
心身の発するSOSに気づかず働き続け、本来あるはずの休職・転職・退職といった選択肢が見えなくなり「死ぬ」ことしか考えられなくなる心情を、リアルに描いた本書。世相を反映してか、発売以降好調に売れています。
購入者のメインは、働き盛りの30代女性と40代男性(日販 WIN+調べ)。併読書には『ウツぬけ』や『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』などが並んでいました。
「私は大丈夫!」と思っている方も、メカニズムと対策を知るためにぜひご一読を。頑張りすぎているなと思う人が周りにいたら、おすすめしてみてくださいね。
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由……Twitterで大反響の漫画が4月に発売
「ストレングス・ファインダー」を使って自分の強みを見つけよう
さあ、才能に目覚めよう新版
著者:トム・ラス 古屋博子
発売日:2017年04月
発行所:日本経済新聞出版社
価格:1,944円(税込)
ISBNコード:9784532321437
「ストレングス・ファインダー」とは、アメリカのコンサルティング会社が開発した自分の強みを「見える化」してくれるツールです。
本書は累計50万部突破のベストセラー『さあ、才能に目覚めよう』の最新版。本についているアクセスコードからWebテストを受け、診断結果を読んで“自分の資質”を知ることで、今後どのように強みを活かしていくのがよいかがわかるようになっています。
新しい職場に配属されて戸惑っている方、自分の仕事を見直したいビジネスパーソンにおすすめの一冊です。
記事提供:ほんのひきだし