はじめに

働き方はまた変えられる

二人目のお子様が小さい今は、とても想像がつかないかもしれませんが、子育ての時間が減り自分の時間が持てるようになったら、働き方はまた変えられます。働く時間を増やしたり、収入を増やせる仕事を探すこともできるでしょう。

ここでは、今の収入を3分の1に減らし、二人目のお子様が小学校を卒業する10年後からの収入を今の7割の水準まで増やした場合で、貯蓄総額がどうなるか試算してみましょう。

図2

上記グラフの濃い青線が、10年後から収入を増やした場合の貯蓄総額です。二人目のお子様が大学に入学する時期に2770万円貯まっており、その後60歳までも順調に資産を増やせるため、とても安心感のある貯蓄プランとなりました。

どんな自分でありたいか考えてみる

これまでの貯蓄と、身についている貯蓄力があるため、ご相談者様が働き方を変えて収入が大きく減っても、資金が足りなくなる心配はそんなにありません。また前述しましたが、子育てがひと段落してからまた収入を増やすことができれば、より安心でしょう。

今は小さなお子様も育てながらのフルタイム勤務で、きっと身体も心もへとへとになり、悲鳴をあげているようです。お金のことはそんなに心配しなくてよいとわかったところで、今度はご自身の心の声に耳を傾けてみてください。

責任もやりがいもある今の仕事を手放してパート勤務を選ぶのは、きっと簡単に決断できるものではないでしょう。もしかしたら、本当はやめたくないと思っている自分もいるかも。お金のことから少し離れて、本当はどんな人生を歩みたいのか、じっくり考えてみましょう。その際、次のような表に書き出してみることをおすすめします。

図3

そしてもう一つ。今の働き方のまま、子どもとの時間を充実させ、気力的、体力的にへとへとにならない方法はないか考えてみましょう。お金を使っていいのです。子育て・家事と仕事の両立が大変なのは、長い時間ではありません。自分のパワーゲージやモチベーションをあげられるツールやサービスがあったら、お金がかかっても活用すべし! 自分の人生は子どもが独立してからもまだまだ続きますから。

さまざまな可能性を探って、長い目で見て一番自分が「こうしたい!」と思える方法をぜひ見つけてくださいね。応援しています!

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