はじめに

3月には“二毛作店”や自社ECも本格化

2019年は「過酷ファッションショー」などのユニークな企画を打ち出してきたワークマンですが、2020年の店舗計画も独自性があります。

3月には、埼玉県内の既存店舗を改装し、時間によって看板や内装、香りまでもが変わる“二毛作店”を出します。建設現場の作業員が多い朝と夕方の時間帯はデジタルサイネージを「高所作業」のものにして、一般客が来店する昼の時間帯にはボルダリングに映像を差し替えるといった仕掛けを随所に入れています。

小濱英之社長
ワークマンの小濱英之社長

これまで弱いとされてきた、インターネット販売にも本腰を入れます。3月16日には、店舗での受け取りに特化した自社の通販サイトをオープンします。現在、ワークマンのECの売上高は約20億円ですが、初年度は30億円に伸ばす目標を立てています。

大手スポーツメーカーが作業服分野に進出したり、ワークマン以外の作業服メーカーが一般向け商品を売り出したりと、機能性ウエア市場の競争は激化しています。新型コロナウイルスによるサプライチェーンへの影響を最小限に抑え、コスパ重視の商品開発を続けることが、激戦市場を勝ち抜くポイントになりそうです。

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