はじめに

若者におごってもOK?

あとは「電化製品は壊れたら買い替える」という考えも我々は同じです。車は持ったことがないので分からないですが、「そろそろ5年も乗ったしニューモデルが出たから買うか」といった発想にはならないでしょう。持っていたとしても「20年も乗ってガタが来たから買い替えるか」といった発想になるかと思います。

この時「そろそろ新しい車が欲しい」と考える夫と「まだ乗れるのにもったいない。下取りに出すにしても、あなたが買う車の場合は追加で300万円ぐらい必要でしょ? そのお金があったら息子の教育資金に使いたい」なんてことを言う妻の間には衝突が発生します。

交際の間にそういった金銭感覚というものは見えてくるもの。将来的に結婚に至った場合はこうした日々の金銭感覚の違和感が、結局は総合的な「価値観の相違」ということで離婚に繋がってしまうのです。

あとはお金の使いっぷりについても金銭感覚が似ていると衝突は減ります。私の場合、若者と飲んだ場合は多めに出すべきだと考えています。

それに対して「同じように楽しんだんだから、あなたが多く払う必要はない。もっと家庭にお金を落としてほしい」なんて妻から言われたら、割り勘にせざるを得ないでしょう。とはいっても、私の妻にしても同級生に売れない芸人がいたり、バイトで生活をまかなっている友人がいたりするため多めに出すことは必要だと考えています。だから「自分が多く支払わざるを得ない状況というものは存在する」という認識も共有できています。

それに加えて「旅先でお土産を買う必要はないと思っている」「この世でもっともおいしい食べ物は鰻重。4,800円までだったら躊躇せず支払う」「ビジネスクラスで得られる快適さと支払うコストは割に合わないのでエコノミーでOK。ただしLCCのアップグレードはOK」「新幹線のグリーン車はあまり意味がないけど在来線のグリーン車は意味がある」といった金銭感覚を共有しています。

大人になってからの人間関係のほつれというものは、お金が絡むことが多いもの。借金を頼まれ、踏み倒されたらその関係は大抵終わるでしょう。

他人であればそこで縁を切って終われるのですが、家族となるとそうも言ってられない。だとしたら、極力家庭内ではお金で揉めないことがストレスのない人生に繋がります。結婚を意識している人は、相手の金銭感覚をバッチリと把握し、「この感覚に一生ついていけるか」ないしは「この感覚を私に近い方向に持っていくよう説得できるか」を考えた方がいいと思います。