はじめに
がんに罹患すると収入減に
がんの標準的な治療法は、主に手術・抗がん剤・放射線治療の3つです。抗がん剤治療の場合は、かなり副作用を抑えることができるようになりましたが、辛い副作用があります。たとえば、月曜日に抗がん剤治療を受けた場合、翌々日などに副作用がでることが多いのです。嘔吐・発熱・倦怠感などのさまざまな副作用が出ると仕事に大きな影響が出ます。
そうすると罹患以前と同じように働くというのは難しくなります。残業ができなくなり時短で働いたり、場合によっては、休職や退職を余儀なくされることもあります。つまり収入が大きく減ります。
実際、ライフネット生命の調査によると罹患前と罹患後では収入が約2割、減少したというデータがあります。もし住宅ローンや教育費をかかえている家庭なら、この収入減というのは、生活に大きな影響を与えます。
一時金と治療給付金を中心にがん保険を選ぶ
がん保険において収入減に対応できる保障は、一時金と抗がん剤・放射線治療給付金などです。がん診断一時金は、だいたい100万円が多いです。この診断一時金の100万円は、治療費にも生活費の補塡にも使えます。
何にでも使えるお金はとてもありがたいものです。がんと診断されて落ち込んでいるときに、お金の心配までしなくてもいいので、それだけでも心に余裕が出てきます。
手術は入院になりますが、退院してからは通院治療が中心になります。抗がん剤治療などの副作用で仕事に制限がでるので、収入減に繋がってきます。
役に立つのが、抗がん剤・放射線治療給付金などです。月額10万円、20万円などの給付金が多いと思います(給付金額、給付金回数などは契約や保険会社により異なります)。毎月給付金が出れば生活費の補塡として役に立ちます。がん保険を選ぶときには、「診断一時金」と「治療給付金」を中心に考えるようにしましょう。