はじめに

がん保険以外の選択肢とは

がんになったときの収入減には、がん保険がとても役に立つます。しかし、がん保険以外にも収入減に対応している保険があります。

それは「就業不能保険」です。この保険は、病気やケガで働けない期間が60日または180日以上続いた場合、毎月給料のように給付金を受け取れることができます。

がん保険のように診断一時金はありませんが、就業不能保険は、がん以外の病気にも対応できるので幅広く使えます。こちらも検討してもいいと思います。

先進医療特約と自由診療保険の必要性

先進医療の重粒子線・陽子線治療では、200~300万円くらいの費用がかかるというテレビCMもあります。

たしかに先進医療を選択した場合には、その費用は全額自己負担になります。しかし、重粒子線・陽子線治療ができる施設は限られていて、実際に治療を受けている数は約3000件ぐらいです。がん患者は毎年100万人が増えていくので、粒子線治療を受けられる人は少数です。そんなわけで結局、ほとんどの人が健康保険内での治療を行っています。先進医療特約の保険料が数百円と安いのは、それだけ利用する人が少ないと言うことでもあるのです。

もし、がんに本気で向き合うというのでしたら、先進医療だけでは対応できないことがあります。その場合には自由診療を選択することも考えられます。自由診療を選択すると、健康保険での治療も全額自己負担になり、月額100万円もの自己負担になることもあります。そうなると現実は自由診療を受けるのはなかなか難しいと思います。しかし、がん保険で自由診療に対応している保険も数少ないのですがあります。がん保険の選択肢として「自由診療」に対応した保険も検討してみてはいかがでしょうか。

私が考える「がん保険」とは、治療費のための保険ではなく、生活費のための保険だと思います。ですから、そのための選び方をするのがいいと思います。また自由診療を考えるのであれば、自由診療に対応した保険もお勧めです。あなたが「こうありたい」という考えに近い保険を選んでください。

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