はじめに

なぜ「ソーバーキュリアス」がかっこいい?

なぜ、若者では「ソーバーキュリアス」が広がっているのでしょうか。この背景には、ミレニアル世代ならではの価値観の影響があるのでしょう。

ミレニアル世代は物心ついた頃からパソコンやインターネットが普及したデジタルネイティブです。大量の情報に触れながら育っているために、何につけても情報通で、健康や予防医療に関する知識も豊富な傾向があります(浅く広くかもしれませんが)。また、何かを買う時は情報を比較検討し、コストパフォーマンスを重視する傾向も強いです。さらに、技術革新や消費社会の成熟化によって娯楽も多様化しています。

今の若者は、アルコールを飲んで楽しむことは、あまりコスパの良くない娯楽と考えているのかもしれません。酔って楽しむことによるメリットよりも、健康への悪影響や、費やされる時間やお金などのコスト、酔うことによる失敗のリスクなどのデメリットが上回ると判断しているのかもしれません。

「飲みニケーション離れ」だが、職場のコミュニケーションからは離れていない

一方で、若者では職場の「飲み会離れ」や「交流離れ」も生じているのかと言えば、必ずしもそうではないようです。

日本能率協会「2019年度新入社員意識調査」によると、新入社員の上司を交えた飲み会や社内イベントへの参加意向は6割を超えています。あくまでも、「飲みニケーション」から離れているだけであり、職場の「コミュニケーション」から離れているわけではなさそうです。

厳しい就職活動を経て入社している若い世代は、職場では上手くやっていきたいと思う気持ちは強まっているようです。一方で、昔ながらの「とりあえずビール」で乾杯というスタイルや、上司に付き合って朝までコースという飲みニケーションスタイルでは、若者とのコミュニケーションは難しくなっています。一方で、きっかり2時間で終わり、安くても美味しいお店へ連れて行ってくれる上司と過ごす時間は、コスパが良いと判断されるのかもしれません。

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