はじめに
深い呼吸を意識することも効果的
「アイコンタクトや肌の触れ合いの機会などない」という人には、深い呼吸によるリラックス効果をお勧めします。深い呼吸とは3秒で息を口から吐き、3秒で息を鼻から吸うリズムを意味します。
ストレスが溜まっていると交感神経という緊張時に優位になる神経が働きます。深い呼吸は今、体もゆっくり休まっている時だという認識を与えるため、脳が副交感神経というリラックス時に高くなる神経を優位にさせます。
副交感神経が高くなると、体の緊張がほぐれ、その結果、心の緊張も緩和されます。ですから、肌の触れ合いやアイコンタクトでオキシトシンが高まり、安心感がもたらされる効果に近い感覚になります。
心地良さを作り出すための脳のメカニズムを知る
以前の記事で記述したのですが、脳はぼーっとしている時でも75%のエネルギーを使い、様々な刺激に対して勝手に準備するアイドリング機能があります。
気になっていることがあると、あれやこれや雑念が浮かび、対処困難事案に対して嫌な気分が紐づいて、更にアイドリング機能が過剰に活動するという悪循環で脳疲労が高くなってしまいます。
それを防止するためには、ストレス要因に翻弄されず、今ここに集中する事が大切です。
今ここに集中するために
集中するためには、今行っている事が「楽しい、達成感を感じるなど感情がプラスに動く事」が必要であり、「これをすると自分は解放される」など行動の意味を理解していることが大切となります。
オキシトシンを出す為の事前準備
そのためにも「自分を開放できるリスト」を作成する事をオススメします。自分は何をすると開放されていたか、リストを参考に過去を思い浮かべてみましょう。
実際に作成してみると、自分を開放する事が出来るリストは、"自分が元気でないとできない事である"と気づくはずです。このリストは疲れすぎていないとき、エネルギーが残っている時にリスト化してください。
リスト化した後、リスト化した事を行うと、「どんな良い事があるか」、「楽になるか」、「気分が明るくなるか」など期待をこめた結果予測コメントも付け足すと更に実行力が高まります。
オキシトシンを出し、心も体も人間関係も豊かにするためにこのような事前準備をすると更に効果的です。脳、神経、ホルモンの事情通になると、機能的に自分の心と体にアクセスでき、セルフケアが行き届きますので、是非トライしてください。