はじめに

トレーダーとしてさらに上を目指したい

――トレードスタイルを変えることに抵抗感はありましたか。

多少はありました。中長期トレードはやったことがなく、漠然とした苦手意識もあったからです。しかし、資金効率のことを考えると他の選択肢はありません。デイトレを続けながらプラスを積み重ねることはできると思いましたが、複利運用なども含めて資金をパーセントで増やしていけるのも株の魅力の1つです。動かせるお金が制限される状況では、デイトレを頑張っても年1億円くらいしか稼げないと思い、消去法で仕方なく始めた側面もありますし、トレーダーとして成長していくためにも手をつけないといけないとも思いました。

――トレードする銘柄の探し方や見方は変わりましたか。

デイトレは値動きが大事ですので材料は見ません。一方、中長期の場合は材料が大事ですので、その点で見るところは変わったと思います。また、昔は値動きがあるデイトレ向きの銘柄を探していましたが、今は中長期で買える銘柄を探すのが中心で、その過程でデイトレできそうな銘柄を見つけることがある、という感じです。

銘柄探しに使える時間は限られていますので、デイトレ銘柄を探す時間は捨てて、その分、中長期で買える銘柄を探すようにしています。

――トレードスタイルが変わることよって日々の生活パターンも変わったのではないですか。

朝食と昼食を食べないのは今も同じです。8時20分くらいに起きるのも以前と同じですね。そういう基本的な部分はトレードスタイルとはあまり関係がないのかもしれません。短期、中長期を問わず、朝ごはんを食べた方が集中できるという人もいるでしょうし、早起きして集中力を高めてから相場と向き合いたいという人もいます。以前、友達が7時くらいに起きていると聞いて真似してみたことがあるのですが、眠くて二度寝してしまい、起きたら場が開いていたことが何度かありました。結局、そういう部分は性格とか体質だと思うので、今は結局8時20分です。

変わった点としては、デイトレが減ったので、場中にやることは減りました。逆に、場が閉まったあとは決算を見たりしながら銘柄探しをするので、15時以降にやることは増えました。

もう1つ変化と感じるのは体が楽になったことです。デイトレは場中ずっと集中しますので、肉体的な負担が大きくなります。当時は15時になったら倒れ込むように寝て、夕方に起きてご飯を食べるという生活でした。

そういう生活をしていたせいもあって、昔はよく風邪をひいていました。今は全然風邪をひかないので、生活の変化とは違う話かもしれませんが、中長期トレードが増えたことによって健康になりました(笑)。

次回は中長期トレードの勉強法に迫ります

※本稿は、2020年2月16日に開催された松井証券主催の株式セミナー「利益35億円トレーダー テスタさんに聞いてみた 相場で勝つためにしている○○のこと」でテスタ氏が講演した内容と、講演前に行った個別取材の内容を再構成して編集したものです。

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