はじめに

 
当然、強盗の実行犯の背後には、アポ電をかける詐欺組織の指示があります。ですが、今はおそらく相手の状況把握など二の次にして、とにかく数多くの家に押し入り、金を取ろうとしているのではないかと思われます。これまでのようなターゲットを絞り、入念に準備して行う以外の手口が増えているということは、高齢者のみならず、比較的若い世代や高齢者と同居している人たちも凶悪犯罪に巻き込まれる可能性は高くなっているといえるかもしれません。

実行犯はSNSの裏バイトなどを通じて集められており、初対面同士で寄せ集めの犯罪者集団です。今年1月、深夜に高齢夫婦の家に押し入ろうと敷地に入ったところ、人に声をかけられて逃げた男ら4人がすでに逮捕されていますが、このなかには中高生が3人もいました。逆に、こうした寄せ集めの犯罪集団は強盗行為に慣れていないからこそ、何をするかわからない怖さがあります。

新型コロナウィルス騒動で、在宅率が高まり、詐欺のリスクが高いことは以前にもお話しましたが、今は空き巣もできない状況です。ですので、家に人がいることがわかっての犯行の増加が懸念されています。また経済活動がストップして、お金に困窮する人が今後さらに増えてくれば、安易にSNSで犯罪に手を染める人も出てくるでしょう。と原稿を書いていましたら、新型コロナ感染の影響で舞台照明などの仕事がキャンセルになってしまい、お金に困ってキャッシュカードを騙し取る「受け子」をした50代の女性が逮捕されています。今後も、こうした犯罪に染める人は出てくるものと思われます。

私たちの大切な財産を守るための防犯対策を、社会全体で考えなければならない時期に来ているといえます。