はじめに

景気刺激策も焼け石に水

景気下支えのため、東南アジア主要国の中央銀行は相次いで利下げに踏み切っています。先週1週間では、ベトナムが主要政策金利にあたるリファイナンス金利を6.00%から5.00%に引き下げました。

また、インドネシアとタイはすでに今年に入り2度の利下げを実施し、インドネシアは7日物リバースレポ金利を昨年末の5.00%から4.50%に、タイは翌日物レポ金利を昨年末の1.25%から0.75%に引き下げています。

加えて、これまでに、タイでは1兆5000億円規模、マレーシアでは5000億円規模、インドネシアでは2500億円規模の景気刺激策が打たれたものの、現時点では焼け石に水の状態です。

新型コロナウイルス感染症の震源地となった中国では、武漢市を封鎖してから約2ヵ月で事態が大きく改善した状況を鑑みると、東南アジアで感染拡大は始まったばかりと言えるでしょう。むしろ、中国の武漢市やイタリア、スペインで起きているような爆発的な感染拡大につながるかどうかの瀬戸際に立たされており、各国政府の政策手腕が試されています。

<文:市場情報部 北野ちぐさ>

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