高齢の取締役がいるメリットは……

さらに、それぞれの企業の取締役のなかで“最も高齢の取締役の年齢”を使って、同じような分析も行いました。その結果、最も高齢の取締役の年齢が、他の企業と比べて低い企業の株価パフォーマンスが高いことがわかりました。

この結果からは、先ほどお話したようなダイバーシティの観点で経験豊富な高齢の取締役がいるメリットはその後の株価パフォーマンスにつながらないことを示します。そして最も高齢の取締役の年齢が低いということも、平均年齢と同じように注目されます。

上場企業が公表する有価証券報告書は、会社のウェブサイトで閲覧可能です。その中では取締役の生年月日が公開されています。

今回分析した取締役の平均年齢が下位2割の企業の平均年齢は57歳です。また、最も高齢の取締役の年齢は67歳です。つまり「取締役の平均年齢が57歳を下回っていて、最も高齢の取締役の年齢も67歳を下回る」企業の株式パフォーマンスが良いという傾向になります。有価証券報告書から見つけられる効果的な銘柄選択情報になります。