はじめに

情報収集に積極的、マスメディア好きなタイプで不安が強い

このほか、今回の事態に関連のありそうな日頃の行動について見ると、「情報は自分で検索して手に入れたい」「情報取得に時間をかけている」といった情報収集に積極的なタイプのほか、「SNSを使う人は多いが、結局、マスメディアの影響が最も大きいと思う」といったマスメディア好きのタイプで不安が強い傾向がありました。

このようなタイプの方は、他の方と比べて、テレビや新聞などを通して、増え行く感染者数やトイレットペーパーの買い占め騒動などの不安を増すような情報に対して、多く接することで自ら不安を高める傾向があるようです。

このほか、今年の夏に予定されていた東京五輪に期待している方ほど、新型コロナへの不安が強いという傾向もありました。

外出自粛で増えた行動

さて、新型コロナの感染拡大が続く中で、外出自粛の日々が続いておりますが、外出自粛によって、どのような行動が増えたのでしょうか。

「外出を控えて、どのような行動が増えたか(複数選択)」についてたずねた結果を見ると、全体では「テレビの視聴」(51.4%)が最も多く、次いで「ネットサーフィン」(43.8%)、「動画配信サービスの視聴」(27.5%)、「睡眠」(22.6%)、「インターネットショッピング」(20.9%)の順に多くなっています。また、「その他」として自由記述での回答では、「ゲーム」が比較的多く、「裁縫」などもあがっていました。マスク不足が解消されない中で、布マスクを作る方も増えているのかもしれません。

外出自粛で増えた行動について、新型コロナへの不安層/非不安層別に見ると、不安層では、いずれの項目も選択割合が高い傾向があるのですが、特に「テレビの視聴」(非不安層より+18.8%pt)や「ネットサーフィン」(+13.9%pt)、「インターネットショッピング」(+10.8%pt)で差がひらいていました(図表3)。

図表3

つまり、不安が強い方ほど、外出自粛をして家でテレビを見たり、ネットで情報収集をしていることになります。また、先に見た通り、日頃から情報収集に積極的なタイプやマスメディア好きのタイプで不安層が多くなっていました。

これらの状況から、こんな構図が見えてきました。情報収集に積極的なタイプやマスメディア好きなタイプは不安が強いために、外出自粛の中で、さらに家でテレビを見たり、ネットで検索をする、その結果、人より多くの新型コロナ関連の情報に接触することで、ますます不安を強めるという負のスパイラルを回しているのではないでしょうか(図表4)。

図表4

このほか、男女とも若い年代で外出自粛によって「動画配信サービスの視聴」や「SNSの投稿や閲覧」、「メールやLINEによるコミュニケーション」が、30~40歳代の男性で「ネットサーフィン」、30~40歳代の女性で「掃除」や「料理」が増えていました。