はじめに

小学生のときの紙ヒコーキがきっかけで理系に進学

わが家の長男は、小学校から現在の大学生までの間、基本は「つくること」が軸にありました。小学生では紙ヒコーキ。飛行時間を競う大会もあり奥が深いのです。福山市の紙ヒコーキ博物館に紙ヒコーキの師匠に会いに行ったこともありました。当時、土日は野球があるので練習が休みのときは朝から広場に行って自作の紙ヒコーキを風に乗せていました。

それから中学生になると、パソコンをつくるようになります。物や機械は何でも分解していました。そして、高校生では自転車に興味を持ち、これも自作します。親に借金をしたエピソードは「我が子がお金を借りたいと言ったら?親だから出来るお金のしつけ」で紹介しました。

大学生になった現在は、工業用の機械を買って、自動車模型の部品を製作しています。将来は独立して自転車のブランドをつくることだと話しています。

親からしたら、勉強の足しにもならないし、仮に、それを頑張っても成績は伸びないかもしれません。だからと言って、けなしてしまっては終わりです。

親は手を出さずに子どもの行動を見守ろう

学校では何でも拙くこなせる子もいますし、1つのことに能力が長けている子もいます。特に小学校や中学校では、平均して学習ができるようになることを求められてしまいがちなので、子どもの能力は、親こそが見抜いてあげるべきとても重要な役割だと考えています。何時間も集中してできることが見つかったら、とことん付き合う覚悟を持ちましょう。

子どもの能力を見出すためにはお金がかかります。趣味でも、学校に通うにしても必ずお金がかかるのです。おこづかいの範囲でやりくりさせてもいいと思いますし、もしくは、教育だと判断し、教育費として費用を家計から捻出するのもいいと思います。

高校生にもなれば、その資金は自分のお年玉や貯金、またはアルバイトで得たお金で賄うようにさせてください。必要な機材や材料を購入する経験をはじめ、代金の支払いまで経験することができます。

親は、手を出さずに子どもの行動を見守ってください。親が何でもやってしまうと、肝心の経験ができなくなります。心配かもしれませんが、まずはやらせてみること。

将来、子どもが大人になって、職を失い、ピンチに陥ったとしても、自分ができることを理解していれば、どうやってお金を稼げばいいのかその方法を考えることができる、というのが我が家の哲学です。

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