はじめに

体罰禁止の賛否と体罰経験との関係性

しゅふJOB総研が、仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に行った調査によると、「自分の子どもに体罰を加えたことがある」と回答した人は33.1%。一方、「体罰を加えたことは一切ない」と回答した人は26.1%でした。(n=664)

有効回答数664人

さらに、親による子どもへの体罰を法律で禁止することについての賛否を、体罰経験がある人とない人で比較したところ、体罰経験が“ない”人の賛成比率が“ある”人の2倍でした。

有効回答数664人

もちろん、何を以って体罰とするかは人によって認識が異なるはずです。先ほど紹介した厚労省の資料には、体罰の例として「口で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた」「友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った」「他人のものを盗んだので、罰としてお尻を叩いた」などが挙げられています。

叩き方の強さによっても認識は異なりそうですし、口頭できつく罵る言葉の暴力もあります。親は体罰だと認識していなくても、周囲の人から見ると体罰に思えるケースもあるかもしれません。

親として後悔しないために

もし体罰はない方がいいか?と質問すれば、すべての人がイエスと答えると思います。しかしながら、体罰を“法律で禁止”することには賛否両論あります。また、法律による禁止には賛成しても、昨今の親による酷い虐待事件を見る限り、社会から見えないところで行われる暴力から子どもたちを救うためには、それだけで十分とは言えません。

先にご紹介した調査には、考えさせられる様々なフリーコメントが寄せられました。中でも、特にご紹介したい声が2つあります。体罰を加えたことがある親から寄せられた声です。

「今、子供に体罰を与えたことに後悔している」
「子供が大きくなり、私がしていた体罰を覚えていて、辛かったと話して、ハッとさせられた」

親は親で様々なストレスを抱えています。言葉だけではしつけすることが難しいと感じる時や、感情が抑えられず子どもに手が出てしまう時などもあるかもしれません。

親だからといって、決して完璧な人間などではありません。親は親で追い詰められることがあり、どう振舞えば良いのかわからなくなってしまう時もあります。そんな時、先にご紹介したような声が頭の片隅に置かれていれば、親として取るべき最善の行動へと一歩近づけてくれるのではないかと思います。