はじめに
自分の年金受給額に当てはめて考えよう
3つのケースを見てきましたが、共稼ぎ夫婦の場合は、公的年金だけで老後生活は可能でしょう。夫がサラリーマンで妻が専業主婦の場合は、ギリギリの老後生活といっていいでしょう。自営業の夫婦の場合には、老後生活はきびしいです。そうなる前に自助努力をしておく必要があります。
今回使った数字は、すべて平均の金額を書いたものですから、これがすべての人に当てはまるわけではありません。一つの目安だと思ってください(それぞれの家庭により条件は異なるということを含み置きください)。自分の年金額を確かめて、どれに近いのを確認してみてください。上記の平均より上なら、あとどのくらい必要なのかとか、平均より下の場合には、もっと貯蓄が必要だな、というのが見えてくると思います。
自分の年金額を確かめるのには、誕生日月に送られてくる「ねんきん定期便」または「ねんきんネット」を利用すれば、だいたいの年金額がわかります。とくに「ねんきんネット」を使うと年金額のシミュレーションをすることもできます。一度試してみてはどうでしょうか。