はじめに

パリはウィズコロナをどのように考えるのか

パリは今後の観光のあり方をどのように考えているのでしょうか。パリ市観光局の担当者は「パリを訪れる人々は、外国人ではなく、ほぼフランス人に限られるだろう」と、今夏のパリの状況を予想します。

コロナ禍以前と比べ交通量の減ったパリ市内オペラ通り

コロナ禍以前と異なり、密集した場所を避けてパリ見物をしたいと考える旅行者は多いはずです。そのため「密にならない中心部以外の散策スポットや、小さな美術館などを紹介していく方針だ」と語ります。

なお5月28日の会見では、フィリップ首相が6月2日以降フランス全土で博物館、ビーチ、歴史的建造物などの営業を再開すると述べました。さらに状況に比較的余裕のある国内大部分の地域では、カフェ、レストラン、バーなどの営業再開が6月2日から可能になり、それ以外の地域(パリ含む)ではテラスのみ営業可能になりました。

ウィズコロナにおけるフランスの観光施設の様子を、5月26日に特別展のみ再開したパリ市内のジャックマール・アンドレ美術館を例に取ってみます。イタリア、フランス、オランダ絵画などを展示する同美術館では「インターネットによる入館日時の事前予約」「マスク着用義務」「入館の際の検温」「消毒ジェルの設置」「社会的距離を保つ」「入館は最大で60人まで」といった制限をかけました。

今後、他の美術館も開いていきますが、このような制限はウィズコロナの世界で1つのスタンダードになっていくはずです。

感染拡大を抑えつつ、今後段階的に制限を緩和するに従い増えていく旅行者をどのようにさばいていくのか。制限解除が進む社会と両立しながら、試行錯誤は続きます。

加藤亨延 / Keiko Sumio-Leblanc

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