はじめに

新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年6月18日まで都道府県をまたぐ移動自粛が実施されてきました。これにより、国内の観光関連事業は甚大な影響を受け、ホテル・旅館、飲食店、土産物店、そしてJR・私鉄各社は存続の危機にまで及んでいます。特に地方鉄道では、前年比-90%という収入減が会社の存続を左右させる状態にまで追い込まれています。今回の移動自粛の緩和により、徐々に観光需要が戻りつつあり、感染防止対策を実施したうえで夏休みに向けた列車旅が提案されるようになりました。

JRグループや私鉄各社では、本来は繁忙期となる夏休み期間においても、割引きっぷや割安な旅行の設定を行っています。感染防止に気を付けながら、国内の観光関連事業の復旧にも一役買うことができる夏の列車旅もいいですね。


日本の観光を盛り上げる!イベントが続々

JRグループが連携して日本の観光事業を盛り上げる「旅に出よう!日本を楽しもう!」キャンペーンが、夏休みがスタートする2020年7月22日から2021年3月31日まで実施されます。JRグループ各社が協力し、交通新聞社の鉄道・旅行情報サイト「トレたび」に特設ページが開設されています。各社の駅構内のデジタルサイネージやWEBサイトでムービーで楽しむことができます。

キャンペーン期間中は、観光ムードを盛り上げるため、写真投稿SNS「Instagram(インスタグラム)」を活用した投稿キャンペーンの実施をはじめ、各社でおトクなきっぷの発売や旅行商品の設定など、夏の列車旅を応援するアイテムが用意されます。なお、今年の夏も全国のJRの快速・普通列車が乗り放題となる「青春18きっぷ」(12,050円・5回分が1セット)が発売中です。利用期間は7月20日から9月10日までで、のんびりゆったりとした列車旅が手軽な料金で満喫できます。

関東エリアの私鉄各社の各種イベント

関東エリアの私鉄各社も大幅な減収となり、千葉県の銚子電鉄は存続の危機に立つ鉄道の筆頭として注目を集めています。元から廃線の危機にあった鉄道ですが、「濡れせんべい」や「まずい棒」など次々にヒット商品を生み出し、鉄道の運賃収入を上回る営業収入を上げていました。ところが新型コロナウイルスによる外出自粛による観光客の激減で、再び会社存続の危機に瀕しています。銚子には美味しい魚料理や醤油工場の見学、関東の突端の犬吠埼、ローカルムード満点の銚子電鉄などがありますので、1泊2日の列車旅での応援に最適です。

1

里山トロッコ

また、千葉県の小湊鐵道では「房総里山トロッコ列車」を使用した「ビール列車 夜トロ」(飲み放題+お弁当、8,000円)を8月末までの毎週金曜の夜(五井駅発18時45分~五井駅着20時53分)に運行しています。最大受付人数を毎回60名に限定するなど、新型コロナウイルスに対応した対策もされていますので、グラスを傾けながら夜景を眺める列車も満喫できます。

このほか、京成電鉄では京成線全線が1日1,000円で乗り放題となる「京成沿線おでかけきっぷ~いい日、おでかけ~」(3日分3,000円で発売)、成田空港発着便を利用する方にスカイライナー券を500円で販売する「夏旅応援!ライナーでGO!キャンペーン!!」など、8月31日までの期間限定でおトクなきっぷを発売しています。