はじめに
食費を下げられると、貯金ができるように
食費の支出のペースがコントロールができるようになったら、毎週の食費を少し下げられるように工夫してみましょう。ご相談内容からは、相談者さんの食費の使い方は行き当たりばったりで、衝動買いのようになることが多いように見受けます。
よく食費が高額になってしまうご家庭では、食材にこだわりがあったり、外食にこだわりがあったりするのですが、相談者さんのご家庭は無計画な使い方によるものが原因です。確かに子どもには好きなものを食べさせてあげたいという気持ちもわかりますが、食べたいと言われたものをその日に食べるでは食費の計画が上手く行きません。食材も余りがちになるのではないかと思えます。
時には衝動的でもよいですが、ある程度計画することで抑えられる支出が多くなるものです。子どもが希望するメニューを出す日、相談者さんが決めたメニューを出す日のメリハリをつけたり、食材を余らせないようなメニューにする日を作ったりし、相談者さんのご家庭なりの食との付き合い方を見つけていきましょう。そうして、できればはじめは2万4000円だった食費の週予算額が2万円を切ることを目標にしてみると、赤字はかなり減りますし、家計はかなりラクになるのではないでしょうか。
また食費の使い方が変わると、その他の支出もコントロールしようとする気持ちが起こる人が多いので、相談者さんも食費以外の支出を下げられる可能性があります。ですから、まずは食費から頑張ってみてください。
また、生命保険の保障内容を見直したり、スマホの契約プランを見直したりするなど、固定費の見直しも効果がありますので、ぜひ見直してみてください。
食費が改善できたら教育費、老後資金づくりへステップアップ
赤字で貯金ができず、将来的な教育費が心配とのこと。食費をはじめ、他の生活支出が下がって貯金が可能になったら、まずは大学入学までに一人300万円を目標に貯めて欲しいと思います。この300万円は私立なら入学年度とその次年度、公立なら大部分の学費を賄える金額です。不足分は大学在学中にお子さん自身がアルバイトをしたり、親の生活費からの積み立てたり、または奨学金を借りるなどで準備することが可能だと考えられます。
高校が私立になったらお金がかかりそうというご不安もあるようですが、今、私立高校の教育費無償化が進んでおり、収入によっては私立高校の授業料を負担することなく通うことが可能です。施設費や教材費などは自己負担ですが、以前に比べるとかなり楽になったと言えるでしょう。ですから、あまり気がまえなくてもよいと思います。まずは大学進学時までを目標に、コツコツ貯められるようになりましょう。
教育費とともに、ご夫婦の老後資金作りも忘れてはいけません。必要なお金が多く、大変画だと感じられるかもしれませんが、やりくりを工夫して生活の豊かさを保ちながら、コツコツ貯めてください。そのためには、まずは食費から頑張ってみましょう。そこから気付くことは多いはずです。
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