はじめに

キーワードは「コロナ慣れ」

当然ながら、市場の一部には、再び経済活動に大規模な制限が設けられることを警戒する声があります。ただし、新型コロナウイルスの正体がさらに暴かれていけば、過度に恐れる必要のない病気という意識が広がるはずです。

一般社会も金融市場も恐る恐るですが、コロナとの付き合い方に慣れていくとみられます。仮にワクチンの実用化が遅れても、今年後半の世界経済は相応に加速するのではないでしょうか。

結局は慣れの問題です。インフルエンザ並みとはいかないまでも、日々の感染者数がそれほど気にならない時期はそう遠くない将来に訪れると思われます。「コロナ疲れ」から「コロナ慣れ」へ市場が転換する中で、ドル円相場は110円方向へ水準を切り上げる展開を想定しています。

<文:投資情報部  シニア為替ストラテジスト  石月幸雄>

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