はじめに
目標を整理して問題点を確認
まずは目標について整理してみましょう。
1)お子さま2人の教育費
2)60歳で住宅ローン完済
3)老後資金準備
大きくこちらの3つになるかと思います。
ひとつずつ考えていきます。
1)お子さま2人の教育費
現在11歳(小5)、15歳(中3)と、これから教育費がより掛かってくる年代です。公立か私立かによって教育費負担は変わってきます。もしかしたら、上の子が来年私立の高校に行くかもしれません。下の子も私立の中学校に行くかもしれません。どのような想定をするかによって準備すべき金額が変わってきます。
2)60歳で住宅ローン完済
今のローンが69歳までとのことなので、出来れば60歳には完済してしまいたいとのご要望です。早めに繰上げ返済をすれば、もちろん効果は大きくなりますが、教育費の支出とのバランスを見る必要があります。また、ローン借り入れから10年間は住宅ローン控除の恩恵もあります。教育費の目途がついてからの繰上げ返済で60歳完済に間に合うのか。また、いつからいくら繰上げ返済すれば60歳で完済出来るかについては、ライフプランを作成した上で考える必要があります。後半で、キャッシュフロー表を作成して、シミュレーションしてみましょう。
3)老後資金準備
老後2000万円問題と一時期話題となりましたが、各世帯によって収入も生活費などの支出も異なります。どのような生活をしたいかなどの要望もまちまちです。ですので、大事なのはご自身が理想とする老後生活を送るために、どのくらい準備をする必要があるのかを、しっかりと考えることです。教育費や住宅ローン返済と合わせて、どう準備していくかについてもシミュレーションしてみましょう。