はじめに
借金がバレないように節約しながら開業資金を貯めるには
借金返済後2年で250万円の貯蓄をするには、支出を減らして貯蓄体制を強化していく必要がありますが、奥様に借金の返済をしていることをバレないようにするという条件も加えると、露骨な節約ができないので、節約の体感値が高い変動費(食費、日用品、交際費)は変えずに、残りの固定費を節約することで賄っていきたいと思います。
保険料が現在2万円とのことですが、こちらも見直しができると思います。お子様がお生まれになられているのと奥様が専業主婦とのことですので、ご主人にもしものことがあった際の死亡保険は備えておいても良いと思いますが、医療保険は高額療養費制度があるので特に病歴があって不安ということもなければ解約してもよいでしょう。死亡保険も収入保障保険が効率的になると思います。必要十分な死亡保障をえても月に1万円も保険料はかからないと思いますので、保険全体を見直すことをおすすめします。
意外とかかっている謎の光熱費も見直しを
さらに、光熱費が3万円とのことですが3人暮らしでは一般的には高いと思います。コロナ禍において在宅での仕事になっていて電気代がかかるとか、お子さんが小さく何かしらの事情で多くかかっているのかもしれませんが、電気代・ガス代ともに自由化により安いところが多くでていますので、工夫ができるのではないでしょうか。お住まいの地域によっても最安が変わってくると思いますが、見直しされると良いと思います。すくなくとも月に5000円は削減できるのではと思います。
先程の借金の返済に充てていた8.1万円に加えて、保険と光熱費の節約で月に1.5万円ほど支出を減らし貯蓄にまわすことができれば、月の黒字が9.6万円となり年間115.2万円の貯蓄をつくることができます。
これにボーナスからの年間貯蓄10万円を加えると、125.2万円の貯蓄をつくることができるので、借金返済後、2年で250万円を貯められる計算になります。
副業、起業ブームの心理を突いた詐欺に注意
今回は詐欺にあわれて借金ができたとのことですが、詐欺にあったということは自分の中にある何らかの欲望が見透かされ、つけこまれてしまったのかもしれません。うまい話には裏があり、楽をして儲けることにはリスクがつきまといます。最近では副業や起業ブームから「ラクして毎月●●●万円の収入がえられるようになる」などを謳い文句に、高額な情報商材やセミナーが横行しているので、甘い話にまどわされず、起業についても慎重に且つ地に足がついた計画をなされると良いと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。