はじめに

昨今「フリーランスは自由な働き方」という論も聞かれるようになりましたが、19年間フリーランスでやってきた自分からすると「そんなことはないけどな……」と思うことしきりです。


フリーランスって自由?

妙な結論なのですが、フリーランスであればより「社畜化」する面ってあるんですよ。よっぽどの売れっ子の場合でしたら「オレは超自由だしやりたいようにやれてるぜ」なんて言いたくなるかもしれませんが、私のような「他に代えがいる」ような存在だと会社員よりも社畜っぽい仕事ぶりになります。

当然曜日に関係なく仕事はしなくてはなりませんし、何しろ発注主の会社の判断次第でいつ切られるか分からない。フリーランスは会社にとっては余計な社会保障もなく、残業時間を気にする必要もない。流動性のある労働力として使い勝手がいいのです。報酬は決まっているため、仕事が遅いと時給が下がるだけで残業代をもらえるわけでもありません。

常に「いつ切られるか」ということに怯えているわけで、ミスがないように気をつけなくてはいけない。発注主から電話があったら「今月で打ち切りね」と言われるのでは、と毎度ビクビクしています。

SNSで知人が華やかなフリーランス生活をしているのを見ると、会社を辞めたくなってしまうかもしれません。しかし、その人はあくまでも派手な部分と成功した部分のみを発信しているため、情けない体験や見下されたことを書くわけがない。人は外に出すものは「成功している」「楽しい」「自由だ」みたいなものばかりです。

その人にも知られざる苦労はあるわけで、表面上のキラキラした話だけを信じるわけにはいきません。多分、強がりを言っている面はあると思います。なぜなら自分もそうだからですし、自分の知り合いも大抵はそうだからです。